第1回ぷちぷちサミット (1)食糧危機宣言をしない日本政府2023/02/15 13:59

★私も毎回出席している縄文村「ぷちぷちサミット」の記録をこのブログにもそっくり残しておきます。

ぷちぷちサミットとは?

2022年4月1日。コロナ禍に疲れ果て、アメリカ+NATO陣営によるロシア叩き情報に踊らされるだけの日本で、縄文村の数少ない常連さんがオンライン会議的な雑談会を始めました。
サミットなんて言っていますが、あまりにもちっぽけなので「プチ」×2で「プチプチ」。エアクッションのぷちぷちをつぶして気を紛らせる程度のノリで語り合いましょうという意味も込めての「ぷちぷち」。
参加者は以下の3人です。

  • 山多(やまた)吾狼(ごろう):オカルト系?ライター
  • 白祥司(しろしょうじ)幽大(ゆうだい):岩木山麓で隠遁生活を営む自称「予言者」
  • アラン・イシコフ:限りなく無職の作家?

第1回ぷちぷちサミット 2022年4月1日開催

 吾狼:今日は4月1日ってことで、嘘ばかり言い合うんじゃないかと思われちゃうかもしれないですけど、そんなことはありませんよね。
 まずは、このメンバーが集まるのは久しぶりなんで、近況報告をサラッといきませんか。
 幽大さんは今も青森県内にお住まいですか?

 幽大: 居場所は変わらんよ。岩木山麓の奥まった神社の宮司ってことでやってるんだが、神社庁とかとは何の関係もない「勝手宮司」でね。頼まれればイタコみたいなこともしておるよ。
 ただ、最近はめっきり訪ねてくる人は減ったな。あの変な流行り風邪のせいかね。

吾狼: コロナのことですね。幽大さんのとこは一種の観光業ですからね。影響が大きい、と。

幽大: 観光業か……そんないいもんじゃないがね。

吾狼: あ、いえ、冗談で言ったんですが……(苦笑)
 イシコフさんはどうですか。実は、メールでは何度かやりとりしてきましたが、お顔を拝見するのは初めてですよね。

 イシ: まあ、ZOOMならいいかと思って。私は相変わらずですよ。毎日ステイホームでネット三昧。コロナとか関係なく、だいぶ前からこんな感じだね。私も歳で、出歩くのがどんどん億劫になってね。

目下最大の課題は食糧危機への対応

吾狼: お二人ともどうやって生きているんだろうと不思議に思ってるんですが、まあ、それは私も同類みたいなものだから触れないでおきますね。
 今日は、まず、急激に変化し始めた世の中で、今いちばん心配なことはなんだろう、みたいな話からしていきますか。どうでしょう。

イシ: いちばん心配なのは食糧危機でしょ。

幽大: 間違いないだろうな。

吾狼: 瞬時に意見が一致ですね。ぼくもそれは同感です。世界中でえらいことになってますよね。

イシ: エネルギー危機というのもあるけど、それも結局は食料調達ができなくなる原因のひとつだしね。命に関わる問題としては、まずは食料でしょ。食えなければ餓死だから。その前に暴動とかあるかもしれないし。

吾狼: 世界的な食糧危機の原因はウクライナ紛争ですか?

イシ: それだけじゃないよね。干魃だの洪水だのイナゴの被害だのという自然由来の原因、コロナによる労働力不足や物流困難の問題なんかもある。でも、いわゆる西側諸国によるロシアへの経済制裁という愚策が大きく影響しているよね。

吾狼: 完全にブーメランになってますよね。ロシアを制裁するとか言って、逆に自分たちの首を絞めている。ドイツなんか、ロシアからの天然ガスが来なかったらあっという間に国が壊滅しちゃうのが分かりきっているのに。だから、ドイツは「エネルギーに関してはロシア制裁には加わらない」と言ってますね。つまり、ロシアに生殺与奪権を握られている。

図表は日本経済新聞社サイトより

幽大: 余輩の予言では、これから西欧の国々は一気に食糧危機と極端な物価高騰で七転八倒、阿鼻叫喚の時代に突入すると出ておるな。

イシ: 予言とか言わなくても、あらゆるデータや今の状況を考えれば、それは普通に導き出される近未来図だね。
 ロシアの穀物自給率は180%を超えているともいわれている。他の国から食料がまったく入ってこなくなっても国民が飢えることはない。
 一方、西欧諸国のほとんどは日本同様に食料を輸入できないと飢えてしまう。

↑世界各国の食糧自給率比較 (農林水産省のWEBサイトより)

 日本の食料自給率はカロリーベースで37%となっているけれど、穀物だけに限ればさらに低くなって28%くらいだよね。特に小麦や大豆といった主要品目はほとんど輸入に頼っている。
 ロシアからの輸入量は少ないとかいうけれど、アメリカ、カナダ、オーストラリアといった穀物輸出国も、今は自国内の消費をまかなうだけで精一杯になっている。
 NOAA (アメリカ海洋大気庁)は、今春のアメリカは西部と中央部で極端な水不足になるという予測を出していたけれど、すでに干魃で冬小麦などに深刻な影響が出ているのよね。

↑アメリカの干魃状況(https://droughtmonitor.unl.edu/ より)

 そんな中でロシアが肥料の元になる硝酸アンモニウムの輸出を停止したり、カナダとアメリカを結ぶ鉄道がストライキをしたためにカナダからの肥料輸入が途絶えたりして、農家が肥料を手に入れられない。そうなると当然作付けも遅れる。
 原油価格の高騰で農業機械やハウスの暖房などの運用コストがまかなえない。
 他にも数え切れないほどの問題が生じていて、とにかく全世界的に食糧が不足することは確実なんだよね。
 小麦と大豆が入ってこなくなったら日本の食糧供給が壊滅するのは明らか。それなのに、日本政府はまったく危機意識を持っていないで、ロシア制裁を強化するとか言っている。
 メディアもウクライナを応援しようみたいなキャンペーンばかりやっていて、国民もごっそりそれにのせられている。
 あまりの馬鹿さ加減に頭くらくらするよね。

吾狼: そもそも、ロシアはそんなに困っている風でもないんですよね。日本のメディアは相変わらず、ロシアはこのままでは孤立して自滅するみたいなことを言ってますが、困っているのは西欧諸国ばかりで。
 ルーブルも、ロシアが天然ガスの支払いはルーブルでしか受け付けないと言ったら、たちまちレートが回復していますしね。

↑ZeroHedge より

イシ: マクドナルドがロシア国内の847店舗すべてを閉鎖して引き上げた後、そっくりそのままUncle Vanyaという名前の店に変わって営業が続けられているという話に至っては、落語みたいだよね。

↑chicagobuisiness.com より

 制裁どころか、プレゼントになってる。
 原料となる小麦も牛肉もロシア国内で調達できる。店員は今まで通りだから何も困らない。
 VISAやMasterカードが引き上げたら、すぐにロシアの全国決済カードシステム(NSPK)に切り替えた。それまで海外資本のカード会社に入っていた手数料が国内に入るようになっただけ。

幽大: まさに濡れ手に粟、ということか。あまり笑う気にはなれん、出来の悪い落語だな。

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ぷちサミ(2)ウクライナ紛争の構造(前編)2023/02/15 14:39

2022/04/01の2

吾狼: そもそも今のウクライナ紛争って、どういう経緯で始まってしまったのかという説明が、どの国のメディアもきちんと伝えていないような気がするんですよね。

幽大: 西側諸国のメディアは「悪の帝国ロシアと欲ボケした独裁者プーチンが平和に過ごしていた農業国ウクライナを侵略して傀儡政権を作ろうとしている、という図式で説明しているようだが……。実際はもっと複雑なんだろう?
 イシコフさんはロシア人の血が流れていると聞いたが、ロシア側の論理というのはどうなんだね。

イシ: 確かに私の父はロシア人、母はハンガリー生まれの日本人ですけど、物心ついたときからずっと母方の祖父の家、つまり、日本で暮らしてきましたから、ロシアの国情とかロシア人のものの考え方とかは分からないですね。
 父は貿易商で、日本とロシアを行ったり来たりしていましたが、私は父とはほとんど接触がないんですよ。というのは、私が二歳になる前に母は病死してしまって、貿易商の父は仕事が忙しくて私の面倒をみられなかった。金は持っていたので、たっぷり養育費をつけて母方の実家に私を預けたんです。その後、父は再婚しています。
 というわけで、私は日本で育ったんですが、通っていたのはインターナショナルスクールで、そこで英語を話す子供たちと一緒に育ったんです。だから、日本人の感性ともかなり違うのかな。

幽大: 相当特殊な生い立ちなんだね。それならロシアの国情が分かるということではないか。

イシ: でも、インターナショナル時代の友人とは今でもやりとりしていますから、いろいろ情報は入ってきますよ。私の友人たちはみんな一筋縄ではいかないので、裏情報的なものや怪しげな噂話も多いですけどね。

吾狼: いいですねえ! そういうのを聞きたいわけですよ。ぼくたちは。

イシ: 大した情報じゃないよ。吾狼さんも知っているような話ばかりだと思うけど。というか、吾狼さんのほうが情報量は多いんじゃない? 吾狼さんはどう分析しているの?

吾狼: え? ぼくですか? なんかブーメランだな。まあいいや。
 ぼくとしては、ここ数十年繰り返されてきた戦争の構図とあまり変わらないんじゃないかと思ってます。中東戦争とかアフガンとかと。

イシ: 具体的にはどういうこと?

吾狼: 日本を含めて西側メディアは、プーチンが仕掛けた一方的な侵略戦争みたいに報じてますけど、基本的にはアメリカがウクライナに仕掛けた「内戦」が引き金になっているんじゃないか、と。

イシ: うんうん。

吾狼: ウクライナの歴史はあまりにも混沌かつ凄絶で、ぼくたちみたいに戦争を直接知らない人間が簡単に口にするのは許されないでしょうけど、直近では、2014年のマイダン革命と呼ばれているクーデターとクリミアを巡るパワーゲームのもつれ、ドンバス地域の治安の問題が絡み合って、もともと不安定だったウクライナの内政という土壌があったわけですよね。
 それを利用して、アメリカがウクライナの分裂と西側寄りの政権樹立を企てたのがあのクーデターだったんじゃないですか。
 一方で、アメリカをリーダーとするNATO勢は、ロシアの封じ込めと弱体化を狙ってじわじわとロシアに圧力をかけていった。ロシアがそれに乗ってアフガンのときみたいに軍事行動を起こせば、それを利用してロシアの国力を落とすことができると踏んだんじゃないですかね。

イシ: アフガンがきっかけでソ連は崩壊していったからね。その再現を目論んだ、と。

吾狼: でも今回、ロシアは簡単には乗ってこなかった。反発しつつもしっかり準備を整えていた。で、ここにきてバ~ンと……。
 ロシアとしては、しっかり準備を重ねてきたんだから、この機会をうまく利用してロシアと中国が中心となる新しい世界経済圏の成立を目指すぞ……みたいな感じですか。

イシ: うんうん。まあ、私の周囲でも概ねそうした見立てではあるね。
 で、バ~ンと弾けた後の展開については、ロシア側もNATO側も誤算があった。
 本来なら圧倒的な軍事力を持つロシアが簡単に制圧すると思われていたのが、ウクライナ軍が予想以上に踏ん張っているのがロシアにとっては大誤算だったと報じているメディアが多いけれど、現在のウクライナ軍というのはNATO軍と同じだからね。アメリカがイラクを一方的に攻撃して破壊したときとはまったく違う。
 2014年のマイダンクーデター以後、ウクライナ軍はウクライナ国内と国外でアメリカ軍とNATO軍によって訓練されてきた。最新兵器を装備して、高度な命令系統下で敏速果敢に行動できる軍隊になっているそうだ。ウクライナの外に派遣されても、世界中どの地域にいるNATO軍とも即座に連携できるらしい。
 一方、ロシアとしては肥沃な穀倉地帯であるウクライナの土地をなるべく傷つけないで制圧したいわけだから、ドカドカ爆弾を落とすみたいなことはしたくない。だけど、ウクライナ軍が強力だから簡単にはいかず、前線では焦りから指揮系統が乱れたり、やりすぎたりもしているだろうね。

幽大: その結果、どんどん一般市民が死んでいる。

イシ: たまらないですね。でも、戦争を仕掛けている連中としては、ウクライナの一般市民がどれだけ死のうがあまり関心はないでしょう。目的を果たすための駒としか見ていない。昔からずっと、戦争というのはそういうものですよね。

吾狼: 人命第一、平和な暮らしが第一だと考えたら、なんとかこぎ着けたミンスク合意を実行して、不必要にロシアを刺激しないというのが現実的な最良解だったはずですしね。でも、NATO側はそうしなかった。

イシ: どう考えても、NATO側の挑発がいきすぎだよね。
 2008年4月にルーマニアの首都ブカレストで開かれたNATOの首脳会議では、アフガニスタン紛争とNATOの拡大戦略が主要議題だった。加盟国の拡大については、旧ソ連のウクライナとグルジアの加盟候補国への格上げが議論された。結局、ロシアを配慮して見送られたんだけど、その会議後、アメリカの政治担当国務次官に就任したばかりだったウィリアム・バーンズは、こんなメモを残しているそうだよ。
「NATOの加盟国拡大については、ダメなものはダメだ。ロシアは本気だ。もし、我々がロシアの要求を真面目に受けとめなければ、遅かれ早かれロシアは軍事行動に出るだろう。それはウクライナの破壊を意味する。その結果、ウクライナはクリミアとドンバスを失うだろう」と。

吾狼: まさにそれが今起きているわけですね。

イシ: そういうことだね。
 このときのNATO首脳会議では、アフガン問題について、NATOがアフガン指導部を強化し、軍部と民間NGOなどの協力を進めるというようなことも決議されている。その手法も、マイダンクーデター以降、ウクライナでNATOが進めてきたことと一致するよね。
 今回、ロシア軍がまっ先に空爆したポーランド国境近くにある軍事訓練施設は「国際平和維持軍訓練センター」という名称だもんね。そこではNATO軍から派遣された外国人指導官たちが、年間5大隊のペースで精鋭部隊を育て上げ、ドンバス地域に派遣していたといわれている。
 ウクライナ紛争は今始まったわけじゃない。2014年以降、東部ドンバス地域では多くの市民が殺されてきた。ウクライナ軍精鋭部隊の中には、ロシア語を話すウクライナ人は殺してもかまわないというような極端な思想を持つ連中もいるという。目の前でロシア語を話す同胞が殺されるのを黙って見ているわけにはいかない、というのがロシアの言い分だよね。それを一方的なロシア側のでっちあげプロパガンダだという人もいるけれど、本当にそうなのか?
 ちなみに、2008年の時点でNATOの拡大政策に懸念を示していたウィリアム・バーンズという人物は、2005年から2008年まで駐ロシア大使をつとめていたから、ロシア国内外のことには精通していた。その後、2008年から2011年までアメリカの政治担当国務次官。2011年から2014年まで国務副長官という経歴を持つインテリ外交官なんだけど、なんと、2011年からはバイデン政権下でCIA長官に就任しているんだよね。

ウィリアム・ジョセフ・バーンズ(写真はWikiより)

吾狼: 彼の頭の中を覗いてみたいですね。

イシ: 吾狼さんは若いなあ。私は嫌だよ。あまりにもドロドロの怖ろしい闇に吸い込まれそうで怖い。

吾狼: お二人に比べたら若輩者ですけど、ぼくももうすぐ50ですよ。あ、若いのか。

幽大: ひよっこだな。ピヨピヨ。

吾狼: はいはい。ピヨピヨ。
 まあ、とにかく今のウクライナ紛争の背景は、複雑すぎて、外野から見ていてもよく分からない、というのは確かですね。
 ロシアにしても、NATOから挑発されたといっても、本当にこの段階でバ~ンといっちゃったのはどうなのか、と。後悔しているんじゃないですかね、プーチンは。

イシ: そのへんは分からないよね。入ってくる情報があまりにもグチャグチャで、どこまで信じていいのか分からない。
 大枠の構造は見えるんだけど、個々の要素が見えにくいんだな。
 例えば、プーチンが惚けてるんじゃないかとか、甲状腺癌なんじゃないか、いやパーキンソン病だろとか、そういう情報の真偽については、私は判断できないでいるんだ。バイデンの認知症説にしても同じだね。
 入ってくる情報について、100%事実かもしれないし、まったくの嘘かもしれない。両極端がありえる。だから、情報の真偽を可能性の割合みたいなもので振り分けながら整理していく必要があると思ってるんだ。

吾狼: 同感です! 具体的にはどんな感じですか。
 まずは、2014年のクーデターをアメリカが仕掛けたという話は?

イシ: それは80%くらい事実だろうね。
 デモ隊の中に訓練されたスナイパーがいて、デモ隊の民衆を狙い打ちしたというのは、映像でも証拠があがっているようだし。
 ステパン・バンデラという超国家主義、ファシズム思想の持ち主を死後も崇拝している過激派グループが、マイダンクーデターを先導した。彼らをアメリカ国内の訓練施設で養成していたのはCIAだという話も、60%は本当だろうと思ってる。

ステパン・バンデラ(1909-1959) 写真はWikiより

 バンデラの評価は真っ二つに割れていて、バンデラとナチスを結びつけてネオナチ勢力のシンボルのように言うのはロシア側のプロパガンダに過ぎないという人たちもいるけれど、彼が国粋主義的な思想で行動していたことは確かなんじゃないかな。
 今はウクライナ愛国党のアンドレ・ベレツキーが人種差別と暴力肯定のアジテーターの代表で、ヨーロッパを再び白人だけのものするとか、ウクライナはその前線基地になるといったことを公言しているらしい。そんなベレツキーが率いるアゾフ大隊のことや、そこに軍事支援しているのがアメリカだということは、日本ではまったく報道されていないよね。これらの話はバンデラとは違って現在進行形のことだから、全部でっち上げだと言うのはさすがに無理があるんじゃないかと思うよ。
 で、ベレツキーの人種差別というのは「言語の違い」による差別というのが含まれていて、ロシア語を話すウクライナ国民は非国民であり、排除していいという論理らしい。実際、現政権によるロシア語禁止令が可決されようとしたとき、ドンバスの人たちは猛反発して、衝突が激化した。明日から関西弁は禁止するという法律が日本の国会で真面目に審議されるようなものかな。もっと極端だろうけど、そういうことが東欧では今も普通に起きているってことだよね。
 ロシア語を話すウクライナ国民というのは、具体的には東部ドンバス地域の人たちのことで、ウクライナの正規軍になっているアゾフ大隊を始め、ウクライナの軍隊や警察は、マイダンクーデター以後ずっと、ドンバス地域への砲撃や虐殺を続けているという。
 これも60%以上は事実だと思う。現地で生の体験をしているわけではないから90%とは言えないし、この手の内戦では双方に非人道的な行動が出るだろうから、どちらかが100%正義だとかも言えない。
 でも、犠牲になるのが一般市民だということは間違いないわけで、今も毎日紛争に巻き込まれて人が殺されている。これは100%事実。まったくやりきれないよね。

吾狼: 第二次大戦後、ウクライナやポーランドにはナチスのホロコーストに加担した人たちが大勢残ったそうですね。その思想がじわじわと広がっていって、教育にも影響を与えた、と。
 子どもにバンデラ主義という白人至上主義や超国家思想が植えつけられることは、軍事支援とかよりずっと怖ろしいことだと思うんですよ。

イシ: その通りだね。ウクライナという国は、そうした複雑な要素が絡み合っているから、今の紛争に関しても問題解決の糸口がなかなか見えてこない。ロシアが一方的に攻め込んだみたいに考えている人たちが多いだろうけど、実際にはこれはウクライナという広大で肥沃な土地で起きている「内戦」に、東西冷戦時代のゾンビみたいなものが介入している悲劇なんだよね。
 ザックリ言って、ウクライナの西側の国民と、ロシア語を日常語にしてロシアとのつき合いが深い東側の国民では、文化や思想がかなり違う。
 でも、ウクライナの西側の人たちだって、今まで何度も最悪の戦場にさせられてひどい経験をしてきているから、国に再びナチズムが入り込むことの怖さを知っている。だからこそ選挙でヤヌコーヴィチのような中道派路線の大統領を選んだんだと思うよ。でも、その政権が暴力で倒された。そのクーデターに参加したのも同じ西側の一般市民。巧みに先導されたとはいえ、今の政権を決して傀儡政権だとは思っていないだろうし。

幽大: どうも西洋人ってのはやることが極端だな。肉食ってるからかな。

吾狼: あ、それちょっと問題発言かも……です。幽大さん。

幽大: まあいいじゃないか、このくらいは。ここはただの酒呑み話なんだからさ。

吾狼: え? 幽大さん、呑んでるんですか、今。

幽大: だめなのか? 余輩は別に酔って暴れたりはせんぞ。

イシ: どうせオンラインですしね。暴れても私たちは困らないですから、適当にやりましょう。深刻になったところで、私たちにはどうすることもできないわけですからねえ。


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ぷちサミ(3)ウクライナ紛争の構造(後編)2023/02/15 16:06

2022/04/01 の3

幽大: 余輩の認識が正しければ、NATOというのは旧ソ連とその傘下にある東欧諸国の軍事力に対抗するために結成された軍事同盟だったんじゃないのか? ロシアは国連内で旧ソ連の権利をそのまま引き継いだ形にはなっているが、かつてのソ連とは明らかに違う国だろう?
 そもそも、1991年に今のロシア共和国と当時は白ロシアと呼ばれていたベラルーシ、ウクライナの3者が秘密会談を開いて、俺たちが率先してソ連から抜けよう、そしてEC(欧州共同体)のような連合を作ろうと決めたことが、ソ連崩壊の最終的な引き金になったんじゃなかったのか?

イシ: そうですね。「ベロヴェーシ合意」というやつですね。

幽大: そうそう、それそれ。確か1991年の12月8日ではなかったかな。その後、12月21日にはロシアを含めた12の共和国がソビエト連邦に代わる新しい共同体として「独立国家共同体(CIS)」というの作って、ソ連はもう終了ですよ~と宣言した。その4日後の12月25日には、当時のソ連大統領・ゴルバチョフが「今日をもって私は大統領をやめま~す」と言って本当に辞めてしまった。あれよあれよという間にソ連という軍事大国が消えたということで、世界中がポカ~ンとしたのを覚えておるよ。おいおい、本当かいと、余輩も最初は耳を疑ったもんだ。
 つまりは、ロシアこそ、ソ連を消滅させたいちばんの立役者ではないのか?

吾狼: 幽大さん、すごい記憶力ですね。

幽大: 一応「歴史研究家」の端くれを自負しておるんでな。

吾狼: 予言者であり、歴史家であり、霊能者であり、宮司でもあると。

幽大: おちょくっておるだろ?

イシ: まあまあ。話を戻しましょうよ。
 東西冷戦時代にNATOに対抗して作られたワルシャワ条約機構もソ連崩壊とともに消滅させていますよね。その時点でNATOの役割は終わったはずなのにNATOは解散しないどころか、引き続きロシアを仮想敵国として組織を強化・拡大していったわけです。
 1999年に、チェコ、ハンガリー、ポーランドのNATO加盟が承認された。その翌年の2000年5月にプーチンがロシア大統領に就任したわけだけど、この時点ではプーチンはNATOの拡大をまだ事実上容認していた。それどころか、ロシアもNATOに加わることで事実上の東西軍事対立を中和させようとしたという説もありますね。
 2002年にローマ近郊で開かれたNATO首脳会議にはプーチンも参加しています。そこでNATO・ロシア理事会というものが設立された。ここまではまだよかった。
 しかし、NATOはポーランドやチェコにミサイル基地建設計画を進めてロシアを刺激した。これでプーチンもぶち切れるわけですよ。
 2007年にミュンヘンで開かれた国際安全保障会議の場でプーチンは、ロシアを敵対視し、ロシア国境に軍事施設を配備しようとするアメリカの当局者たちに直接強い口調で抗議しています。
「NATOの拡大がヨーロッパの安全保障とは無関係であることは明白だ。NATO拡大はいったい何を標的にしたものなのか? アメリカは国連の枠組みの外でも平気で軍事行動を展開している。世界はアメリカが支配しているのか」と。
 翌年の2008年4月にルーマニアのブカレストで開催されたNATO首脳会議の際にも、NATO・ロシア評議会に大統領として出席したプーチンは、報道陣に向けて同じことを訴えていました。
 その後、プーチンに代わってメドベージェフがロシア大統領になりました。で、アメリカはここぞとばかりにプーチン潰しを図るわけだけど、メドベージェフへの交代は単にロシアの憲法上の決まりを表面的に守るためで、メドベージェフが大統領に就任した後も実質のロシア最高権力者はプーチンだった。そんなことはロシア国民はみんな分かっていたのに、アメリカはメドベージェフを取り込んでプーチンを潰せるとでも思ったのかな」

吾狼: だとしたらアメリカもずいぶん甘いですよね。

イシ: プーチンはその間、アメリカがどのように自分を潰そうとしてくるのかしっかり観察していただろうね。

幽大: プーチンの苛立ちというのは、15年くらいずっと続いていたわけだな。それがついにぶち切れた、と。
 プーチンはロシアを守れるのは自分しかいないと思っているだろう。屈強な身体を持つあの御仁も、歳には勝てない。これ以上耐えているわけにはいかん、今がギリギリだと思い詰めたのかな。

イシ: そういうことはあるんじゃないですかね。彼は、ロシアの経済を建て直したという自負がある。周辺の東欧諸国がソ連崩壊後にグチャグチャになっていったのも目の当たりにしている。アメリカに対抗できる指導者は自分しかいないと思っているでしょう。
 旧ソ連というのは、もともと西側諸国との貿易をほとんどしなかったわけですよ。天然資源や穀物生産がほとんど領土内でまかなえたから、不足する物資のやりとりも東欧諸国との間でそこそこ融通し合えた。
 でも、それは西側諸国の論理──資本主義経済の尺度からすれば、非力で閉鎖的な経済圏ということになる。国際競争力がない後進国だと。
 さらにはソ連時代からの軍事費の膨張が産業の革新を阻害し、汚職や腐敗もはびこっていた。それをゴルバチョフはなんとか変えようとしたけれど、あまりにも問題が大きすぎて無理だった。
 プーチンは力でなんとかしようと、旧ソ連的な専制政治手法を復活させながら経済崩壊を防ぎ、ロシアを再び大国へと導こうとした。
 アメリカはそれが気に入らない。あいつがいなければ今頃世界はすんなりとアメリカ主導の下にまとめられたのに、という思いがある。だから、ロシアがこれ以上力をつける前に、なんとかプーチンを潰したい。

吾狼: ウクライナを戦場にしたプーチンとアメリカの最終戦争ですか? 巻き込まれるほうはたまりませんね。

幽大: まったくだな。

吾狼: 幽大さんの予言では、これからどうなるんですか?

幽大: 余輩にうっすらと見えている未来というのは、一言で言えば中国とロシアの下に世界がじわじわと再編されていくような未来だな。アメリカの一国支配が終わり、概ねヨーロッパはロシアの下に、アジアは中国の下に絡め取られていく……

吾狼: ええ~! それは嫌だなあ。絶対に嫌だ。

幽大: 嫌じゃない者などおらんだろ。わしらはその前に死ぬだろうが、吾狼くんたちの世代はこれから大変だな。

吾狼: そんなぁ~。なんとかならないんですか?

幽大: 余輩は神ではないのでな。なんともならんな。

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ぷちサミ(4)2022年後半からの世界予測2023/02/15 16:13

2022/04/01 の4

イシ: ロシアと中国を軸とした新しい政治経済圏ができるという前に、今目の前に迫っている数か月後のことを予測できますか?

幽大: 余輩の予言や予知は、正確な時間までは見えてこないことが多いのでな。数か月後というのは、今年、2022年後半ということだろう? その範囲なら、むしろ情報を持っている二人のほうがはっきり見えておるんじゃないかね。

吾狼: ぼくは仕事柄、いろんな職種の人、現場で実際に動いている人たちと会って話をすることが多いんですが、今年に入ってからは、誰もが異口同音に「日本はとんでもない窮地に陥る」と言いますね。

幽大: どういうふうにだ?

吾狼: とにかくありとあらゆるものが入手困難になり、価格が暴騰していくと。

幽大: その代表は食料だろう? 最初に話題にあがった通り。

イシ: それは間違いないですね。今はまだ、値段が上がったというだけで、店から食料品が消えたわけじゃない。でも、もうすぐ店に並ばなくなるものが出てくるんじゃないかな。
 3.11のとき、スーパーの食料品棚から品物が消えたことがあったけど、あれはパニック買いで一時的に消えただけだった。でも、今度は本当に商品が入ってこなくなるかもしれない。秋にははっきりするでしょう。

↑↓2011年3月のスーパー



↑2011年3月のガソリンスタンド

吾狼: ぼくら、食料生産者じゃない人間はどう対処すればいいですかね。

イシ: 備蓄というのも限界があるしねえ。缶詰のような保存できるものはある程度ため込めるかもしれないけど、肉だの野菜だのという生ものはまったく無理だし。米だって、白米は冷蔵しないと長くはもたない。

吾狼: 先日、循環農業に取り組んでいる農家の人と話をしたんですが、彼は、都会に住む自称ミニマリストとかエコロジストたちは生き残れないだろうと言ってましたね。

幽大: ミニマ……?

吾狼: 極力物を持たない生活を実戦しようという人たちのことですね。部屋の中に余計な家具とか雑貨とかは置かない。道具や衣類も最小限に絞る。狭い部屋でもものを置かなければ快適に過ごせる、といった生活スタイル。一種の流行りになって、よくメディアでも取り上げられてますね。

幽大: それは結構なことのように思えるが。

吾狼: はい。それ自体はいいかもしれませんが、農家の人たちから見たら、そんな暮らしは、逆に、モノが十分あるからこそできるんだ、と。
 すぐそばにコンビニがあって、夜中でも食料が買える。必要なものは何でもネットで注文すればすぐに家まで届く。便利すぎる世の中だからこそ「物を持たない」などと言っていられる。店から商品が消え、燃料高騰で物流が止まったら、たちまち飢える、と。

幽大: なるほど。それはそうだろうな。倉庫も持っていないから、食料の備蓄とかできないし、電気やガスが止まったときの代替策も持っておらんわけだからな。

吾狼: 都会の自称エコロジストというのも同様で、コンビニでレジ袋や割り箸はもらわず、マイバッグやマイ箸を使います、という人の中には、レジ袋や割り箸の有効活用を知らない人がいっぱいいる、と。
 農家の人たちは、割り箸を見たら、焚きつけに使えるな、とか、ナイフで先を尖らせれば太い串になるとか思うわけですよ。レジ袋も何枚か重ねればバケツ代わりになるとか。
 ノコギリや玄翁を使ったことがない、ドライバーも持っていない、クルマのボンネットを開けて中を見たことがないというような人たちが、これから来るエネルギー危機、食糧危機を乗り越えられるとは到底思えない、というわけです。

イシ: それはそうだろうね。農家の人は、職人的な仕事は何でも一通りできないといけない。建物や道具を修理したり、収穫したものを加工したり、車のメンテナンスや簡単な修理だってできてあたりまえ。

幽大: 百姓だけではないな。運ちゃんとか船乗りとか木こりとか、みんな生きていくための最低限の技術は持っておるだろ。

イシ: 話はちょっと脱線するかもしれませんが、イチエフ(福島第一原発)が爆発したとき、停電で何もできない中央制御室で、なんとか計測器類だけでも動かそうと、職員たちが駐車場に停めてあった通勤用の自家用車からバッテリーを外して集めてきて、そこから電気をとろうとしたということがあります。漫画みたいな話だけど、実際にあったんですよ。
 原発でそんな事態になること自体とんでもないことなんだけど、普通の日常生活でも、電気、ガス、水道が長時間止まったら、じゃあどうしようか、と考えるでしょ。そんなとき、手元に何もない生活だったら対処しようがないわけで、食べ物と寝る場所を求めて都会を歩いて脱出するしかないでしょうね。

幽大: 身ひとつで避難するときは、そのミニマ……なんとかという生活はいいんじゃないか? 身軽で動きやすいから。

吾狼: 家財道具やら趣味の品やらが家にいっぱいあると、踏ん切りがつきませんからね。でも、食えないのは困るわけで、都会に居続ければ飢えてしまう。
 食料はいちばん困りますけど、他のものもことごとく手に入りにくくなりますよね。今既に、建材とか住宅機器とか半導体とか金属類とか、あらゆる産業の基本となる部材、材料、部品が入手困難になってます。
 工務店を取材したときは、新築やリフォームの受注があっても、モノが手に入らなくて仕事が成立しなくなったと。
 なんとか家ができあがっても、トイレの便器が手に入らなくて引き渡しができないとか、給湯器がつけられないとか。
 メーカーに在庫がないので、ヤフオクやメルカリで捜して、ようやく見つけたと思ったら、配送はしない、手渡しだけだというので、遠方まで引き取りに行ったなんて話もありました。


イシ: 今まではこういうことがあっても、ひと月もしないうちに徐々にもとに戻ったんだけれどね。今回ばかりはどうなることか。悪化する一方という気もするなあ。
 ロシアと上手くやらなければ食料やエネルギーが入ってこない。中国と上手くやらなければレアメタルや半導体などのパーツ類が入ってこない。日本は工業国といっても、部材は外から調達しなければならないし、肝心の加工技術、製造品質も、今は他の国に比べて圧倒的な差をつけているわけじゃない。むしろ逆転されている分野もたくさんある。家電なんか、大手メーカーブランド製品でも国内生産のものはほとんどないでしょ。

吾狼: 東芝なんか、すでにブランドだけ残っていて、実体は中国企業だったりしますよね。テレビは5年も前に中国のハイセンスグループに丸ごと買収されましたし。今残っているのは東芝REGZAというブランドだけです。
 それで、「中国の東芝テレビ」になって品質が落ちたかというとそんなことは全然なくて、むしろ今までより生産ラインが効率化されてコスパがよくなったりしている。こうなると、もはや日本は本当に工業国なのかと疑いたくなりますもの。

イシ: 今までずっとアメリカベッタリできた日本は、ここ数十年ですっかり日本ブランドという強みを失った今、他国からどう見られているか、だよね。
 100円ショップを支えていたのは中国の家内工業や小さな工場だけど、今は日本の100円ショップ製品を作っても儲けがほとんどないので、欧米への輸出に切り替えている。100円ショップ商品が他の国では日本の2倍、3倍の価格がつけられて売られているからね。でも、日本では100円ショップの商品が200円、300円になったら買えないという貧乏生活の人たちがいっぱいいる。今までのつき合いもあるし、可哀想だからギリギリのところまではつき合ってあげよう、みたいなお情けで中国から商品が届けられているのが実状だよね。
 売ってあげないと日本人が困るから可哀想だ、というお情け輸出。食料やエネルギー資源も同じでしょ。売ってあげないと日本人が飢えてしまうから、仕方ないなあ……みたいなことになってる気がする。でもそれも、いよいよ足りなくなれば当然切り捨てられる。
 食糧の輸入に関しては、やはりアフリカとか東南アジアあたりの国々が先に深刻なことになって、餓死者も出るだろうけれど、その次は日本じゃないかな。

幽大: 餓死か……。ほとんどの日本人は想像できないだろうな。しかし、江戸時代には普通にあった。
 今はあのときよりはるかに人口は多いし、食糧自給もできていない。外から食糧が入らなくなったら、地獄だろうな。

吾狼: なんかドヨ~んとしてきちゃいましたね。身も蓋もない終わり方になっちゃいますけど、とりあえず今日のところはこのへんにしておきましょうか。ぼく、これからちょっと買い物に行くので……。

イシ: はい。じゃあ、また。

幽大: 達者でな。

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ぷちサミ(5)コロナとワクチンに振り回された2年を振り返る2023/02/15 16:27

2022/04/15 の1

吾狼:  2週間のご無沙汰でした。前回は食糧危機とウクライナ紛争が話題になったんでしたね。
 食糧危機については概ね意見が一致しましたが、今日は、ここ2年以上続いているコロナ禍とワクチン論争についての話とかしませんか?
 これも食糧危機と並ぶ世界規模の危機だと思いますが、それこそウクライナ紛争以上に様々な情報が飛び交っていて、何が本当なのか判断が難しいですよね。

幽大: そろそろ2年半が経つのか。余輩は当初は、何かまたおかしな流行病(はやりやまい)が出てきたか、くらいに思っておったんだが、まさかこんな風に世の中が変わってしまうとは予想できなかったな。

吾狼: 幽大さんでも予想できなかったですか。

幽大: だから、余輩は神ではないと言っておるだろ。

ダイヤモンドプリンセス号とコネクティングルームカップル

イシ: まあまあ。2年半前に今のこの状況を予測できた人はいなかったでしょう。私もこの2年ちょっとの間、ずいぶん振り回され、揺れ動いてましたよ。
 時系列で振り返ってみると、最初はダイヤモンドプリンセス号ですかね。乗客を降ろす降ろさない論争とか、厚労省の女性医系技官が現場をかき乱したとか、いろいろあったね。あれが2020年2月のことだったか……。

吾狼: ああ、ありましたね。文春に首相補佐官との不倫疑惑がのって有名になったあの人ですね。

幽大: 「あの人」なんてぼかさず、ちゃんと言いたまえ。ここは個人レベルの呑み会なんだから。

吾狼: 幽大さん、相変わらずガンガンきますね。はいはい。厚労省の大坪寛子大臣官房審議官と、当時の安倍晋三総理の側近・和泉洋人首相補佐官ですね。文春で「なんとか不倫」なんて記事にされた後でしたね。今でも二人がお口あ~んで食べさせていたり腕を組んでデートしている写真がネット上にいっぱいありますよ。
↑文春砲で報じられた内容はまたたくまにネット上を賑わせた

幽大: 「コネティングルーム不倫」だな。

吾狼: なんだぁ~、幽大さんのほうが詳しいじゃないですかぁ。人が悪いなあ。

幽大: 余輩は歴史研究家だからな。あれも立派な日本の現代史の一コマだ。

イシ: 文春砲で有名になった直後だっただけに、「悪名高いトラブルメーカーの大坪が『健康危機管理・災害対策室担当』というのもお笑いぐさだが、そんな人物を、ただでさえ混乱をきたしているダイヤモンドプリンセス号に送り込むとはどういう神経だ」と叩かれましたね。
 そこにさらに岩田健太郎医師(神戸大学医学研究科感染症内科教授)が、以前から親交のあった高山義浩医師(厚労省技術参与)の助言を受けてDMATの一員という名目でダイヤモンドプリンセスに乗船したものの、すぐに退出を命じられるという騒動も加わって……。

吾狼: ありましたありました。岩田さんが船内の状況を問題視する動画をYouTubeで公開して、それがたちまち拡散されたんでしたね。それを受けて、夜、高山医師がFacebookで同動画について一部の事実誤認などを指摘する冷ややかな状況説明の文章を載せて……。
 一方、岩田医師を船から退出させたことについて、橋本岳・厚労副大臣がTwitterで「お見掛けした際に私からご挨拶をし、ご用向きを伺ったものの明確なご返事がなく、よって丁寧に船舶からご退去をいただきました。専門家ともあろう方が、そのようなルートで検疫中の船舶に侵入されるというのは、正直驚きを禁じ得ません」などと書き込み、「ちなみに現地はこんな感じ。画像では字が読みにくいですが、左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」と、写真を掲載したところ、それを見た人たちから一斉に「清潔ルートと不潔ルート? なんだそれ」「入口入った途端、同じ動線じゃないか」「やっぱりグチャグチャなんだな」と嘲笑と共に大反響が起きて、橋本副大臣はすぐにツイートを全削除……と。

イシ: そういう現場で、結果的に長期間船内に閉じ込められた乗客や乗組員はたまったもんじゃなかったね。ウイルス培養器の中に監禁されていたわけだから。後になって「三密」なんて言葉が流行ったけど、あれはまさに三密空間だったものね。
 当時、乗客はすぐに降ろすべきだと主張していた医師もいたね。長尾和宏医師とか(かみ) 昌広医師とか。

PCR論争の勃発

吾狼: 長尾さんと上さんは、PCR検査についてはほぼ正反対の意見を持ってましたね。長尾さんは「高齢者にPCR検査するのは気が進まない。介護施設に入所していたり、自宅で介護を受けている高齢者が陽性になったら強制隔離され、介護態勢や日頃の健康管理が崩壊するから」という理由だったと思います。
 上さんは「とにかくPCRを増やせ。民間の検査会社に委託すればすぐにできる」と主張していました。
 テレビではテレ朝の「モーニングショー」で玉川徹氏が連日PCR検査拡大を叫んでいましたね。
 岡田晴恵白鵬大学教授という人も連日テレビに出ていて、やはりPCRをしろと。検査しないのは厚労省の医系技官がデータを独占したいからだと発言して、ネットではちょっとした騒ぎになりました。

幽大: 岡田……ああ、すっかり有名人になって、後にはクイズ番組の解答者で出てきてたな。

吾狼: え!? 幽大さんはテレビのクイズ番組も見るんですか?

幽大: いかんのか? 日本史研究家としては何事も勉強だからな。庶民の娯楽がどうなっておるのかを知っておく必要もある。

イシ: まあまあ、それはいいとして……。
 PCRについては、最初は「こんなに検査していないのは日本だけだ。何やってるんだ」という声が大きかったよね。
 一方で、元厚生労働省医系技官の木村盛世医師などは、当初から不要論を主張していた。PCR検査は増幅サイクルの回数設定で結果が大きく変わるし、増幅サイクルを増やせばウイルスのカケラが検出されるだけの擬陽性が多数出るから、むやみやたら検査を増やしても意味がない。それによって保健所の通常業務が圧迫されるのはナンセンスだ、と。でも、テレビの討論会みたいな場でそう主張すると、他の出演者から集中砲火を浴びて、「なにこの人たち。馬鹿なの?」みたいに呆れた顔になったのをカメラに抜かれていたのを覚えてますよ。

幽大: とにかくやかましかったな、あの頃は。今ではすっかりウクライナ紛争の報道に取って代わられたようだが。

イシ: PCRについては、私は当初、だいぶ誤解してたなあ。最初はやはり、検査しないのはおかしいと思ったんだよね。でも今は、ほとんど意味がないと思ってる。長尾医師や木村医師の言っていたことがようやく理解できるようになったというか。

吾狼: あの時点では、真剣に問題に取り組もうとしていた医師たちの間でも意見が真っ二つに割れてましたからね。ぼくたち素人が揺れ動くのは仕方がないですよ。
 真っ二つという意味では、今でもいくつかのテーマについては両極端の意見が対立していますよね。ワクチンはその代表だけど、マスクとかイベルメクチンとかシェディングとか二類五類問題とか……。

イシ: ワクチンが怪しすぎるというのは当初から直観的に理解できたけれどね。普通なら10年はかかるはずのワクチンが半年でできるはずがない、と。人種や地域によって重症化率が極端に違うウイルスに対して、同じワクチンを打つというのもありえない。アジア人への臨床試験なんかゼロ状態なのに、そんな得体の知れないものを国が前のめりで売ってくれと懇願して打ちまくる。異常としかいいようがないのに、メディアも一緒になって打て打てどんどんプロモーションだったからね。
 二類指定がまずいというのも理解しやすかった。あれのおかげで一般の開業医が診察できなくなり、保健所がパンク。本来起こらなくていい医療崩壊が起きて、コロナ以外の病気や怪我で死ぬ人が出た。最初にコロナは怖いと脅しすぎたんだよね。インフルエンザと同等に扱っていれば、その後の実質的な被害はずっと少なくできたはずだ。
 この2点については、今ではほぼ100対0で自分の中では答えが出ているかな。ワクチンは世界規模の詐欺。コロナの二類指定は間違いだった、と。
 でも、マスクとかイベルメクチンとかシェディングとかは、今でも100対0という感じではないなあ。

マスク有害論

吾狼: イシコフさんとしてはどのくらいの割合ですか。マスク、イベルメクチン、シェディングは。

イシ: マスクは意味がないどころか有害だと主張している医師も多いんだけど、私自身は抵抗まではしてないよね、実生活で。店とか病院とかでは、マスクしてないと入れてくれないところが多いでしょ。そういうところで敢えて「それはおかしい!」とか声を上げてノーマスクで入って行くことはしてないよ。同調圧力と言われるかもしれないけど、黙ってマスクしてから入るね。そんなことでエネルギーを使いたくないから。

吾狼: ぼくも同じです。

幽大: 余輩はそもそもマスクなんてものは持っておらん。

吾狼: え~!? じゃあ、マスクしてないと入店お断りみたいなところでは店員と喧嘩するんですか?

幽大: そんな無駄なことはせん。そもそもあまり町には出ないが、どうしてもそういう店や施設に入らなければいけないときは、風呂敷で忍者みたいに目だけ出してほっかむりだな 。それで文句言われたことはまだない。黙っておっても距離を開けられるから、密になることもないな。

吾狼: おぉ~、さすがですね。カッコいいなあ。

幽大: ちゃかしておるだろ?

吾狼: いえいえ、これは本心からカッコいいと思います。

イシ: 大人は今のところはそういう態度で摩擦を避けてるけれど、子どもに四六時中マスクさせるのはまずいよね。あれは絶対まずい。家の中で親子がマスクしているなんていうのは異常でしかない。
 子どもはいろんな細菌だのウイルスだのアレルギー物質だのに接して抵抗力や免疫をつけることが重要なんで、それを過度に避けさせたら病弱な大人になってしまう。周囲の大人がマスクをしていることで言語や感情の習得も阻害され、知能の発達や精神の安定にも悪影響が出る。これははっきりしてると思うよ。だから、幼稚園や学校で全員がマスクしているのはまずいでしょ。
 一方で、マスクをしていると酸素の取り込みが阻害されて健康被害が増えるというのも、そこまでかな、と思うしね。花粉症でくしゃみや咳が止まらない人がマスクするのは当然だと思うし。
 とはいえ、全体的にマスク着用社会が行きすぎであることは間違いないし、それによる悪影響は甚大だと思うよ。感染防止になるかどうかとかよりも、そんな社会で人間がまともに生きていけるはずがない。

イベルメクチン信仰?

吾狼: イベルメクチンはどうです? ぼくは個人輸入して持っていますが、まだ使ってはいないです。

イシ: それでいいんじゃない? 風邪薬を常備しておくみたいな感じで。ただ、予防のために呑むというのは考えものだと思うよ。そこまでして新コロを恐れる必要はないし、マクロライド系抗生物質の一種なんだから、なんでもないときに使うべきじゃないと思ってるよ。なんでもかんでもイベルで治るという極端なイベルメクチン信仰みたいになるのはちょっと危ない傾向だな、と。

吾狼: そうですよね。最近では、オミクロンBA.2になってからは効かないみたいだ、なんて話も出てきているようですし。

イシ: そうなの?

吾狼: そう感じていると書いている医師がいましたね。BA.1まではある程度効果を感じたけれど、BA.2はまったくの別物だと。それこそデータはないから、その医師が実際に患者と接している中でそう感じている、ということですけどね。
 ただ、イベルメクチン慎重論の医師たちも、まったく効かないとは言ってませんね。デルタ株あたりまでは確実に効いている場面はあったと認めてます。万能薬のように祭り上げるのはまずいだろうと指摘しているだけで。

イシ: 医師も含めて、イベルメクチンを完全否定する人たちというのは、ワクチン完全推進派とピッタリ重なるよね。見事なまでに。

吾狼: そうですね。「エビデンスがない」の大合唱。
 コロナに対するイベルの二重盲検試験なんて今までやったことあるわけないし、今からやることも難しいんだから、その意味でのエビデンスがないのはあたりまえですよね。現場で実際に使ってみた医師たちの経験を参考にするしかないわけで。
 実際に患者を診ていない「専門家」が振りかざす「エビデンス」より、現場で毎日真剣に患者と向き合っている現役医師の実体験から出る言葉のほうが重みがあるでしょう。
 そもそも開発国でさえ治験が終了していないファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社のコロナワクチンが日本で「特例」承認されていることにどういう「エビデンス」があるのか……と。

幽大: まさにそういうことだな。

吾狼: シェディングはどうですか?

幽大: なんなんだ、それは?

吾狼: 新コロワクチンを打った人の体内で、エクソソームという微細な物質が生じていて、それにのったスパイクタンパクが呼気や汗なんかに混じって体外に排出されることで、ワクチンを接種していない健康な人が頭痛や倦怠感といった健康被害を受ける、というような話ですね。本来のシェディングというのは、少し違う意味の用語らしいですが、コロナの話題でのシェディングは、ザックリ言うとそんなことです。

幽大: つまり、ワクチンを打った者が周囲に健康被害を与えるという話か。ワクチンって、自分が重症化しないためと同時に、周囲に感染を広げないために打つということじゃなかったのか? それが逆に害を与えている、と。

イシ: だから、打った人たちは「ふざけんな! デタラメもいい加減にしろ」と怒るわけです。自分が加害者にならないために辛いのを我慢して打ったのに、それによって加害者になる、という話ですからね。そんなこと絶対に認めたくないでしょう。
 私はシェディングに関しては半信半疑……いや、6.5対3.5くらいかなあ。あるのかもしれないが6.5で、ないのかもしれないが3.5くらい。

吾狼: ぼくは免疫学の専門家である荒川(ひろし)博士(ミラノ、分子腫瘍学研究所)の意見をかなり参考にしているんですけれど、彼は時間とともにシェディングはあると考えるようになっているみたいです。
ワクチン接種者はスパイクタンパクを体外に分泌し、副作用を他者に起こさせる可能性もファイザー社の文書で指摘されています。実際、ワクチン接種者が未接種の家族に副反応を誘発させるケースが報告されています。これはワクチンとしては異常です。一番の問題は、ワクチン接種者が免疫系を効率的に利用するコロナウイルスの自然選択を加速し、強毒性コロナウイルスを生み出す可能性がある事です。数ヶ月後ないし数年後に強毒性コロナウイルス変異株が現れた場合、ワクチン接種者はそのスーパースプレッダーとなり、抗体依存性感染増強 (ADE) により大量死を伴う「ワクチンパンデミック」を起こすかもしれません。
「コロナワクチンが危険な理由」荒川央noteより)

イシ: シェディングがあるかないかはともかく、ワクチン接種者のほうが感染しやすくなるというか、何らかの病理を発症して死亡率も上がるというのは、すでに各国のデータに出ていることだし、8割以上そうなんだろうと思うので、結果的に、ワクチンを打つことでトータルの被害を広げているということはあるだろうね。実際、ワクチン接種後はどの国も超過死亡率が上昇しているし。

↑特に3回目を打った後の感染者の増加が顕著。さらには、その後、感染者が減っていても入院患者や死者が増えている国が目立つ。ワクチン接種後、時間をおいて入院患者や死者が増えている。

最初は新コロの正体も性格もよく分からなかった

イシ: 話が進んでしまいましたが、2年前のことを思い起こすと、2020年の2月、3月くらいは、何が起きているのか、どうするのがいちばんいい対処法なのかが分からない状況でしたよね。私もいろんな情報に振り回されて混乱していた時期でした。
 あの時点で大体分かってきていたのは、
  • 感染力は強く、当初言われていた接触感染、飛沫感染の他にエアロゾル感染がかなりあるのではないかという情報やデータが出てきた
  • 感染しても気づかないくらい抵抗力のある人もいるが、その人たちも人に感染させる可能性はあるのでやっかい
  • 発症後の症状の最大特徴は「経験のないほどの倦怠感」で、起きて動く気力もなくなるほど。他に、なかなか下がらない熱、咳、ときには下痢など、風邪に似た症状
  • 若年層は感染しても症状が出なかったり、出ても回復が早く、ほとんど重症化しない
  • しかし、高齢者や持病のある人は風邪症状が続いた後、一気に重症化し、死に至ることもある
  • 重症化の初期タイミングで抗HIV薬の投与により症状改善が望めるらしい
  • 日本での水際作戦は失敗し、2月下旬時点で、すでに日本国内での市中感染がどんどん拡大している
  • 終息予測はたっていない。SARSのときのように気温が高くなれば弱まるのかも不明。一旦感染した人が抗体を持ち、再感染しないのかもよく分からない

……と、そんな感じだったかなあ。
 分かっているのは、中国の武漢で新種のウイルスの感染爆発が起きて、死者が出ているということ。

幽大: 武漢が完全封鎖されたのは1月23日。ちょうど1か月後の2月22日時点での死者が2345人。感染者数は確認されただけで7万6000人超と報じられていたな。1.23(いちにいさん)で都市封鎖、2.22(にいにいにい)日に2345(にいさんしいご)人死んだ、ということで、この数字は覚えておる。

イシ: コロナに関しては、その後、ありとあらゆる嘘や怪しい誘導、犯罪的な行為が分かっていくわけだけど、あの時点で、武漢で数千人の死者が出たということは事実だったんでしょう。
 武漢市の面積は約8500㎢。人口は1100万人。それに対して、これに対して、東京-横浜を中心とする「東京都市圏」(横浜、川崎、さいたま、千葉、相模原の5政令都市と、それを含む1都5県149市町村)の圏域面積がほぼ同じ約8500㎢。人口は武漢市の3倍以上の約3800万人。そうなると、武漢のような感染爆発が東京首都圏で起きたらとんでもない数の死者が出るのではないか、という予測も出たりした。

幽大: 確か、あの時点ではまだ欧米の被害が表に出てきてなくて、このウイルスに対してはアジア人がいちばん重症化しやすいのではないか、なんて説も出ていたんじゃなかったかな?

イシ: そうだったかもしれません。結果的には逆だったわけですが……。
 とにかくいろんなことがまだよく分かっていなかったんですよね。

人が作ったウイルスなのか?

吾狼: 武漢のウイルス研究所から漏れた人工ウイルス説、というのは当初からありましたね。

幽大: あった、あった。

イシ: いわゆる「陰謀論」として無視されてましたが、今となっては、人工的に作られたウイルスではない、と考えるほうが難しいなあ。人工ウイルス説に対しては、私は当初は半信半疑だったけど、今は8割以上そうだと思ってますよ。

吾狼: ぼくは95%そう思ってます。
 ファイザー元副社長・科学主任だったマイケル・イードン博士という人が、欧州医薬品庁(EMA)にコロナワクチンの研究開発を即時停止せよという訴えを起こしたんですが、彼は「自分は学者であり、陰謀論にも政治にも興味ないが、今回のコロナ騒動の件は、経済的にも社会的にも精神的にも影響を及ぼす完璧なプランで、長年かけて計画されたように思える」と言ってます

幽大: ほほ~。

吾狼: え? 幽大さんは自然発生説ですか?

幽大: 余輩はどっちでもいい。それが分かったところで、すでにこの世に存在しているんだから、どうしようもないしな。

吾狼: そんな~。ここはもっと盛りあがるところですよ。

イシ: まあまあ……。
 これに関しては我々がいくら推論を重ねたところで真相は分からないでしょうね。ただ、私としては、人工的に作られたとしても、中国が意図的にばらまいたとはあまり思えないんだよね。

吾狼: あ、そこのところ、聞きたいです。なぜそう思うんですか?

イシ: 最初のやつが武漢のウイルス研究所から出てきたのかもしれないけれど、あの中国のラボにはアメリカとフランスが関わっていたわけだよね。サンプルをこっそり送ったり、資金や研究者を送り込んだりして。どうも、中国が単独で開発したわけではなさそうだ。
 そもそも、最初に感染が広まったのは武漢ではなくアメリカだったという説もある。武漢発祥とされてからの中国政府の動きなんかを見ても、中国政府はあのウイルスの存在は知っていたけれど、それが自国内で感染爆発するとは思っていなかったんじゃないかなあ、と。
 それと、最近では、どうもオミクロン以降の変異はデルタ株あたりまでの変異とはまったく違うという研究発表があったよね。自然変異では半年かそこいらであそこまで極端な変異はありえない、と。
 つまり、オミクロンは当初のウイルスとは別系統で新たに作られたものではないか、と。
 そんなこんなのいろんな話を統合すると、なんか、一国の政府とか製薬会社が単独で意図した計画ではないんじゃないかという気がするんだよね。
 もちろん、これは100%私の妄想だけど。

吾狼: いや、面白いですよ、それ。ぼくもなんとなく感じていたことです。複数の意思がぶつかり合っている戦争のようなものじゃないか、と。

幽大: 武漢発祥とされているウイルス軍が最初に出ていって、そこから派生したデルタ軍に任務が引き継がれて、それに対して、オミクロン軍は別の所から出撃したとか、そういう話か?

吾狼: そんな感じかもしれませんね。知らんけど。

幽大: 急に関西人になったな。まあ、呑み会だからええわ。

吾狼: オミクロンBA.1はデルタまでのウイルスを駆逐するための迎撃部隊だという説は一部にあるんですよ。陰謀とかなんとかというより、結果的にはそういう効果を生んでいるという見方は医学界からも出ています。

幽大: どういうことだ?

吾狼: 最初のオミクロン、BA.1と呼ばれているやつは、感染力がすごいけれど重症化率は低い。異なったウイルスは同時には体内で繁殖できないので、BA.1が流行すれば、重症化率の高いコロナは駆逐されていく。BA.1を体内に取り込んでも発症しない無症状者もたくさんいるから、PCR検査して陽性だ陽性だと騒がなければ、自然とコロナ死は減っていく。つまり、BA.1は救世主的なウイルスだ、というわけです。

イシ: その説は私も知ってるよ。コロナが出てきたおかげでインフルエンザは劇的に減った。コロナ死よりインフルエンザ関連で死んでいた人の数のほうが多いんだから、最初からコロナは「いいウイルス」だったとさえ言う医師もいるね。もちろん、そんなことを口にしたら医師生命を奪われかねないから、心のどこかでは思っていても、口にしない人が多いだろうね。

吾狼: BA.1はそうなのかもしれませんが、今流行っているBA.2はそんな甘いもんじゃないという話もありますよね。全然別物の強敵が現れた、と。BA.2はBA.1に対抗して作られた最悪バージョンなんじゃないか、なんて話まであります……知らんけど。

幽大: 完全に「知らんけど祭り」になってしまったな。まあ、ええけど。

ファクターXとアベノマスク

イシ: だいぶ脱線してしまいましたね。
 盛りあがるのは一旦置いておいて、2年間のコロナ史の復習に戻りましょうか。
 2020年3月後半になると、ヨーロッパ、特にイタリアでの死者数の急増が報じられて、それに比べて日本や韓国で報告されている死者数の少なさが不思議だ、ということにみんなが気づき始めたわけですね。

吾狼: しかし、3月25日に、志村けんさんが重症化してECMOにつながれていると報道されると、日本中に一気に緊張が走りましたね。やはり怖い病気なんだ、と再認識されて……。

幽大: アベノマスクが出てきたのもあのあたりじゃなかったか?

吾狼: そうですそうです。ネットでは大喜利状態になりましたね。


幽大: 日本政府のポンコツぶりを嫌というほど見せられた時期だったわな。オリンピックをやるやらないとか、森喜朗の品性下劣ぶりが目に余るようになって引きずり下ろされたり。遅いんだよ。

イシ: まあ、あの人たちのことは言い出すとキリがないから……。
 で、5月くらいになると、欧米での死者数が急増して、アジア人との差があまりにもありすぎるというのがますますはっきりしてきた。山中伸弥博士は、死亡率の差を生じさせる未知の要素を「ファクターX」と名づけて、ちょっとした流行語になったね。
 私はこの頃は、ファクターXは複数の要素の組み合わせだろうけれど、HLA型の違いがいちばん大きいんじゃないかと思い始めてました。

幽大: エイチエルエー?

イシ: 遺伝子型のひとつ、簡単にいうと、白血球型みたいな感じですかね。それによって、アジア人のほうが重症化率が低いんじゃないかと。

幽大: 原因がなんであれ、とにかくあの時点で日本を含むアジアではそれほど恐れる必要のない病気だということが分かってきたんだから、パニックになっている欧米の真似をする必要はなかったんだわな。
 無能な政府なりに何もしないほうがよかった。それなのに怪しい薬を大量に買わされる羽目になって、取り返しのつかん事態になってしまったわけだな。

イシ: ほんとうにそうなんですよね。今だからはっきり分かりますが、取り返しのつかない密約を製薬会社と交わしてしまった。
 結局のところ、コロナ禍というけれど、本質はワクチン詐欺禍ですよね。裏にどんな組織やら仕掛けやらがあったのかは分かりませんが、2年経った今では「コロナという恐怖を作りだしてからの大規模ワクチン詐欺」ということだったんだと、それははっきりしている。

吾狼: そもそも、あれだけ副反応が話題になり、世界中で多くの医師や学者が「ワクチンは有害である」と警告しているのに、2度、3度と打つ人が後を絶たないということが、ぼくにはどうしても理解できないんですよ。メディアがワクチン有害論を徹底的に排除しているからというけれど、ネットでは被害例も危険だという意見もいっぱい出ていて、嫌でも目に入るはずでしょう。周囲にも、打って具合悪くなる人がわんさかいて、実際に目にしているはずなのに。

幽大: 世の中のほとんどの人たちはわしらのように暇ではないからな。ネットで情報収集なんてやらんのだよ。政府が言っているから、医者が言っているから、接種券が届いたから、打たないと大変みたいだから……で動いたのは、ある程度仕方がないだろう。

吾狼: 1回目あたりはそうでしょう。でも、2回目あたりでは、相当数の人が熱を出したり寝込んだり、実際に痛い目に合っているはずです。それで「ほんとに大丈夫なのか、このワクチン」って疑問に思うでしょう、普通は。2回目あたりではネット上には膨大な被害例や、医師による反対意見があふれていましたよ。それでも3回目ですか?

幽大: 高揚感から、というのもあるんではないかな。

吾狼: 高揚感……ですか?

幽大: そう。戦争中、死んでもいいからお国を守るのだと兵隊に志願していったような。自分が多少辛い目に合っても、それが世の中のためになるんだという使命感のようなものを持つことによる心の高揚だな。副反応自慢をしている者たちなんかは、まさにそうなんじゃないか?

吾狼: ああ、それ分かります。ぼくの周りでも「俺は人柱になるんだ」と宣言して、1度目、2度目と、どんどん副反応が強くなっていくのを経験していながら、嬉嬉として3度目を打ちに行った人とかいますもの。

幽大: 川柳もあるな。
「お肌より 副反応で 若さ自慢」「同じだと なぜか安心 副反応」「副反応 妻と娘は無反応」……

イシ: 打たなければ仕事場から追い出されるとか、目標にしていた競技会に参加できないとか、そういう状況もいっぱいありましたよ。今でもそれは続いています。国は「接種は個人の意思による」「強制や差別をしてはならない」と言っているのに、明らかな人権侵害、違法行為です。

幽大: 危険性を十分知りながら、泣く泣く打った者もたくさんおるな。

イシ: 5年後、10年後、大変な薬害事件として大問題になっているんじゃないでしょうかね。すでに訴訟も起きていますが、それこそ国を相手に大規模な訴訟が起きて収拾がつかなくなるんじゃないかと。政治家とメディアの責任は本当に大きい。いっそ何もせず寝ていてくれたらよかったのに。
 
幽大: 何もしなければ今頃はもっと落ち着いた世の中になっていた、と。

イシ: その可能性は高いんじゃないですかね。


幽大: コネクティングルーム不倫だのアベノマスクだのとやっている連中が、世界規模の詐欺に対抗できるはずがない。いっそポンコツなまま何もできずにボ~ッとしていればよかったのかもしれんな。

吾狼: なんだかやりきれない話になってきちゃいましたね。ふうう。

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ぷちサミ(6)コロナとワクチン詐欺を振り返る2023/02/15 16:42

2022/04/15 の2

適切な提言が無視し続けられた2020年後半

イシ: だんだんしんどくなってきたけれど、せっかくだからもう少し復習しておきますね。

 2020年も夏くらいになると、かなりいろいろなことが分かってきました。
 国際医療福祉大学の高橋泰教授らがまとめた「新型コロナの実態予測と今後に向けた提言」という論文などは、かなりしっかりまとめられていたという印象があります。
 その内容は、
  • 新型コロナはインフルエンザウイルスに比べて毒性が弱く、体内に入っても感染しない(自然免疫の段階で身体が打ち勝つ)ケースが多い。
  • 日本ではすでに30~45%の人が体内にSARS-CoV-2を取り込んだことがあると思われる。その後、感染はしなかった(細胞内にまで入り込まれなかった)場合は抗体検査もマイナスに出る。
  • 東アジアの人たちは、何らかの要因で、この「ウイルスを取り込んでも感染しない」あるいは「自然免疫だけで打ち勝ったので無症状や軽い風邪症状くらいで済んで、その後、抗体も作られていない」割合が欧米人よりずっと多いのではないか。
  • COVID-19で重症化する理由の1つは、今回のウイルスパンデミック以前にあったS型コロナウイルスの感染による抗体が、「抗体依存性免疫増強(ADE)」効果を引き起こし、ある時点で容態急変を起こすというもの。
  • そういうウイルスであるという前提でのシミュレーションを行うと、欧米のような強力な対策をしなかった日本で極端に死者が少ないことが説明できる。
  • もしインフルエンザ並みに強力なウイルス(暴露すると100%抗体が陽性反応を起こす)であれば、現時点で日本人のほとんど(1億人以上)はSARS-CoV-2を体内に入れていないということになってしまう。もし、そうならば、これからウイルス暴露が広がれば、今後500万人以上が重篤化し、300万人以上が死ぬ計算になってしまうが、現状を見る限り、そうであるとは思えない。
  • よって、一律に何かを禁止したりするのではなく、年代によってリスクが著しく違うことを考慮した対策が必要である。
  • 患者動向を的確にモニタリングし、また遺伝子解析を早急に行い、現在の新型コロナと同様のウイルス株の再来か、毒性や繁殖力が以前より強くなった「発症力」が高いウイルス株が現れたのか、あるいはより「重症化しやすい」ウイルス株なのかを早急に見極め、それぞれに応じた対策を行えるような体制を早急に整備することが重要。
  • 現在と同程度のウイルスであると分かっている間は、軽度の患者の対処基準を現状より軽くするべき
  • 日本の現場で使用されている新型コロナ治療薬の薬効を評価できるデータを集める仕組みを早期に立ち上げるべき。また、日本人が重症化しにくい原因の解明は、他国の研究からは期待できないし、欧米人の薬効データは日本では参考にならないので、国内で使われている薬の効果を示すデータを多施設から吸い上げ、薬効を評価できるビッグデータを収集する仕組みを至急作るべき。

 ……といったもので、今読んでも極めて適切な提言でした。(原文は⇒こちら

吾狼: ぼくもそれは読みました。2020年7月の時点ですでにあれだけ正確な予測や適切な提言をしている人たちがいたのに、政府はまったく参考にしませんでしたね。

幽大: この国ではいつもそうだな。優秀で誠実な学者や現場で奮闘する者たちがいるのに、政治がそれを生かせないどころか、邪魔をする。

イシ: この時点ではまだワクチンは登場していなかったけれど、ワクチン待望論が世界中で盛りあがってて、私はすでに違和感を感じてました。急いで作るといったって、1年、2年でできるもんじゃないのに、と。

吾狼: 世界中がパニックになっていて、各国の政府が製薬会社と不透明な密約みたいなのを結び始めているのが見えてきてました。
 だけど、あの時点ですでに、コロナによる重症化というのは、季節性インフルエンザと違って、サイトカインストームが関係していることがはっきりしてました。つまり、ある種の免疫がかえって重症化を引き起こす可能性を示しているわけで、そういう性質のウイルスに安全・効果的なワクチンができるのかと、ぼくは当初から疑問でした。

イシ: PCR論争も、「無症状者にも徹底的に検査を」というような主張は思考硬直だと、さすがに私も気づき始めましたよ。その費用とマンパワーを、通常医療体制の維持と、重症患者早期発見・治療対策にあてるべきだ、と。
 今までなら大事に至らずにすぐに治療や手術を受けられた人たちが、状態を悪化させ、死んでしまうケースが増えてきて、それこそ本末転倒。コロナの犠牲者じゃなくて、コロナ騒ぎの犠牲者が増えていったんだよね。

吾狼: メディアはワクチン待望論を煽り立てるけど、安全性が分からないようなワクチンより、臨床によるデータに基づいて既存の医薬品や治療法を活用する道を探るほうがずっと効果的、合理的じゃないのか、と。普通はそう考えると思うんですけどね。

イシ: そうそう。未知のウイルスだというなら、なぜそんなウイルスに対するワクチンが作れるのかという根本的な疑問がわくよね。病態の仕組みがよく解明されてないのにワクチン? 作れるとしたって、承認されて使えるようになるには最低でも10年はかかるはずだと。

 で、そんなこんなの中で東京五輪は延期になって、翌年にやるのかどうかという論争が続いて、そこからの1年は本当に不毛の1年だった気がするね。やれたことがいっぱいあるのに、何もしないどころか、事態を悪化させるようなことばかりやってた。GoToキャンペーンとか。

吾狼: コロナに関する様々な情報が出てきて、正体がかなり分かってきたのに、政府の対応は初期と同じで、緊急事態宣言だのマンボウだのを出す出さない、飲み屋や娯楽施設は営業自粛しろ、マスクしろ、酒は出すな、ワクチンはまだか……そんなのばっかりでした。もったいない時間が流れましたよね。

幽大: もったいない、というよりは、大切なものがどんどん失われ、世の中が崩壊していった時間だな。取り戻すのにどれだけかかることか。いや、もう取り戻せんかもしれんな。

2020年の死者数はコロナ以前より少なかった

イシ: 興味深かったのは、コロナコロナで大騒ぎした2020年の国内死亡者数が、前年より少なかったことだね。2020年の総死亡数は137万2648 人で、2019年の138万1093人より8445人減少してる。人口1000人あたりの死亡率も11.2から11.1に減少。

吾狼: ところが2021年は一転して増えたんですよね。2021年の国内総死亡者数は戦後最多で145万2289人。前年より一気に6万7745人(4・9%)増えました。デルタ株の流行が影響したとか、高齢化が背景にあるなどと説明していましたが、本当にそうでしょうかね。

幽大: 高齢化が背景にあるなら、なぜ前年の2020年は死者が11年ぶりに減ったのかということだわな。2020年だけ急にジジババが若返ったんかと。まったく説明になっておらん。

吾狼: 新型コロナによる死者が増えたほかに、老衰や誤嚥(ごえん)性肺炎が増えたというんですが、それもなんだか妙ですよね。だって、死んだときにPCR検査して、陽性だった人はほとんどが「コロナで死んだ」とされていたんですから、死因が老衰や誤嚥性肺炎とされた人は、PCR陰性だったわけでしょ。
 それで、2020年と2021年で何が違ったかというと、2021年から新コロワクチンの接種が始まったことですよね。最初は医療従事者で、2月17日からでした。次が高齢者の番で、全国の高齢者施設ではほとんど全員が、それこそ100歳を超えている人にもバンバン打っていたでしょ。
↑高齢者はほぼ全員がワクチン接種済み
グラフはNHK特設サイトより


 メディアにはほとんど出てきませんでしたが、それまで元気だったお年寄りがワクチンを打った途端に具合が悪くなって、あっという間に亡くなってしまったという話をずいぶん聞きました。施設側でもそれはほとんどタブー視されて、箝口令が敷かれていたような感じですね。

イシ: 2021年はワクチン禍の年だったと思うね。メディアは連日、新規感染者数だのクラスター発生だのという報道ばかりで、今もまだそれをやめないわけだけど、その裏では確実にワクチン禍が広まっていたんだよね。
 ワクチン禍は世界的な人的災害だったけれど、メディアは徹底的に隠した。各国の政府はワクチンの危険性に気づいていながら、逆にワクチンパスポートのような政策を打ち出して、専制国家のような人権侵害を強行した。理性の国のように思われていたドイツや、自由を愛するフランス、情熱の国イタリアで、ワクチンを打たないとレストランにも入れない、電車やバスにも乗れないという、信じられない状況が出現した。
 当然、それに反発するデモやカナダのフリーコンボイのようなストライキも起きたけれど、日本ではほとんど報道されなかったね。報道規制がどんどん進んでいって……。

幽大: 欧米人はやることが極端なんだな。あの狂気よりは、日本の無責任ポンコツ政府のほうがまだマシだと思ったもんだ。

声を上げる医師・研究者たち それを抹殺するメディア

イシ: 世界中の医師や学者らから「このワクチンはダメだ」という声が上がり始めて、それこそ危険性を示す「エビデンス」も次から次へと示されたね。

吾狼: どう考えても10年以上かかるはずのワクチンが1年もかからずに登場したというだけで怪しいのに、そういう得体の知れないものがすごい勢いで全世界に配られて、政府主導で打ちまくられたんですからね。「おいおい嘘だろ」と、まともな学者や医者なら絶対に疑いますよね。
 日本国内でも多くの医師や研究者が声を上げ始めました。
「メディアが恐怖を異常に煽っている。一年以内のワクチン開発などありえない。新型コロナウイルスは人工的に作られたのではないかと思われるフシがいっぱいある」(ノーベル賞・大村智博士)

「日々繰り返される報道の偏りと嘘。未だに陽性者数を報道する時に検査件数は報道しない。
『陽性』と『感染』と『発症』は違うと医学部で教わったが、指摘する人はいない。あまりに質の悪い報道が多い。
本来ワクチンは治験含めて開発に10年以上かかるのに、たった半年でできたと言っている。何年も前から準備していたか、安全性が確認できていないものを垂れ流すかどちらかしかないだろう。安全性が確立されていないものを患者さんに打つわけにはいかない。私自身も打たないと決めている」(正木稔子医師)

「人類がかつて接種されたことのないDNA・RNAワクチンだけに、免疫系の暴走や遺伝子異常など何が起きるか分かりません。
打つな! 新コロナワクチン」(ウィスコンシン医科大学名誉教授 高橋徳医師)

「風邪のワクチンは変異するから作れないとわかっている。詐欺にしか見えない。副反応以前の問題」(萬田緑平医師)

「私たちが一番恐れているのは、ワクチンを打った人が逆にコロナに対して脆弱になることです。僕の考えていることが外れて、杞憂で終わって欲しいと思います」(京都大学ウイルス・再生医科学研究所附属感染症モデル研究センター 宮沢孝幸博士)

「一部のテレビ・ラジオなどでは、ワクチン推進派の人々が、まるで戦場で兵士に攻撃命令を下しているかのように、打て打てと連呼してワクチン接種へと大衆を導こうとしています。そして、少数意見のワクチン接種慎重派の意見は押しつぶされようとしています。これは、危険な現象です。(略)
我々日本人は、第二次世界大戦に突入した頃、国民を戦争へと煽り立て、虚偽の戦果を報道し続け、その結果310万人もの国民を死に追いやったことを忘れてはいけません。その報道の罪と罰を二度と繰り返してはならないのです」 (「コロナワクチン打ちますか? 医者の私が接種しない理由」より 志賀貢博士)

イシ: ワクチンや免疫の専門家の間では、およそワクチンというものはADE(抗体依存性増強)の危険と隣り合わせのものである、というのは常識になっているそうだね。ところが、m-RNAワクチンやDNAワクチンでは、そのへんのことがまだ何も分かっていないのに、国は特例承認してしまった。
 これらのワクチンを特例承認した際の「特例承認に係る報告書」「審議結果報告書」というのがWEB上に公開されていて、誰でも読めるんだけど、なんかもう、目眩がするようなものだよ。
7.R.3.4 本剤接種による疾患増強リスクについて

申請者は、本剤接種による疾患増強リスクについて、以下のとおり説明している。
SARS-CoV-2 ワクチン接種による疾患増強リスクの有無は現時点で不明であるが、SARS-CoV-2 に類似する SARS-CoV では動物試験においてワクチン接種による疾患増強リスクが報告されており、Th2 型細胞優位の免疫応答が関連することが示唆されている(PLoS ONE 2012; 7: e35421)。
(~~~略~~~)
以上より、ワクチン関連呼吸器疾患増強を含むワクチン関連疾患増強を重要な潜在的リスクに設定し、国内外の製造販売後臨床試験及び製造販売後の調査において、引き続き情報収集する。
機構は、申請者の説明を了承した。本剤のヒトでの疾患増強リスクについては、製造販売後において、海外の情報を含めて引き続き情報収集し、新たな知見が得られた場合には速やかに情報提供を行うことが適切と考える

審議結果報告書 令和3年5月20日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医薬・生活衛生局医薬品審査管理課
[販 売 名] COVID-19ワクチンモデルナ筋注
[一 般 名] コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)
[申 請 者 名] 武田薬品工業株式会社
[申請年月日] 令和3年3月5日
より抜粋)

イシ: 長い長い説明の最初と最後だけ読めば「ワクチン接種による疾患増強リスクの有無は現時点で不明」だけれど、申請者の説明を了承し、「製造販売後に」引き続き情報収集していく、と言っているわけだよね。簡単にいえば「分からないけど見切り発車します」ということ。これ、すごくない? そんな無責任なことってあるかね?



ファイザー社が当初は70年隠しておくつもりだった文書が開示命令によって出てきた。そこには1200を超える有害事象が記されていた


↑APPENDIX 1. LIST OF ADVERSE EVENTS OF SPECIAL INTEREST
ファイザー社が開示命令を受けて渋々出してきた「予測されうる有害事象」のリスト。こういう「有害事象」がズラ~~~っと千数百件並んでいる


私は今は戦時中のようなものだと思っています。テレビ、新聞を中心としたメインストリームメディアも情報戦の主戦場となり得ます。実際、大手マスメディアでは報道管制が敷かれており、非常に偏った情報のみが発信されています。「テレビが言ってるので正しい」とする事に根拠はあるのでしょうか。メインストリームメディアでコロナワクチンを推進する専門家、権威は製薬会社から金銭を受け取っていない場合、それを明言すべきでしょう。コロナワクチンに直接関係する金銭でなくとも、既に長い間の癒着関係があれば、製薬会社の意向に逆らうのは簡単ではないでしょう。
(略)
健康だった人がコロナワクチン接種により亡くなる事態が起きています。それでも因果関係は不明と処理されるケースがほとんどです。新しい戦争には本物の銃弾や爆弾が使われるとは限りません。この戦争ではワクチンが「銃弾」ではなかったのか。それを放ったのはワクチンを接種した医療従事者か、ワクチンを推進するメインストリームメディアやそこに登場する権威か、厚生労働省のような公的機関か、あるいは政府そのものか。コロナワクチンの後遺症や死亡者が増えるにつれ、国民の目はますます厳しく向けられるでしょう。
荒川央 コロナワクチンと治療法 - 生データが必要だ、今すぐ: BMJに掲載された記事から 2022/02/16 より)

危ないと感じていながら、なぜ打ってしまうのか?

吾狼: 繰り返しになっちゃいますけど、これだけ問題にされているのに、なぜみんなワクチンを打ちに行くんですか? それも、相当教養のある熟年の紳士・淑女、普段から政治にも積極的に関心を持って政府を批判しているような人、毎日ネットを見ている情報通と思えるような人たちが、なぜかワクチンにだけは無抵抗というか、まるで催眠術にでもかかったかのように自分から足を運んで打ってしまう。ぼくにはどうしても信じられないんですよ。何か悪い夢を見ているようで。

グラフはNHK特設サイトより

イシ: 催眠術……ねえ……。私は、戦争が始まるときの集団ヒステリーにそっくりだと感じてるよ。
 幽大さんは「高揚感」とおっしゃったけど、理屈を超えた高揚感や義務感、あるいは焦燥感の組み合わせで、多くの人が一斉に動いたってことでしょ。日本はワクチン接種を義務とはしなかった。政府も公式に「コロナ、ワクチン差別はやめよ」と表明しているんだけどね。

↑↓職場で接種を強制されている人は、これを印刷して持ち歩くといいかも?


幽大: 分かっちゃいるけどやめられない的な不思議な行動を人間はするもんなんだな。昔からそうだった。後から思えば、なんて馬鹿なことをしちまったんだ! と思うんだが、なぜかフラフラと動いてしまうんだな。

イシ: う~~ん。まあ、私も若いときの自分の行動をいろいろ思い出すと、あのときは頭がおかしかったとしか思えないようなことをいっぱいやらかしましたけどね。

吾狼: それは「若気の至り」というもので、そういうのとは全然違うでしょう? 年齢や人生経験に関係なく、あらゆる年代、職種、思想、趣向の人たちが一斉に打ちに行ったんですよ。
 くどいようですが、1回目はまだ分かるんです。このワクチンの危険性についての情報がまだまだ表に出てきてなかったですから。打たなかった人たちは「常識的に考えて怪しすぎる」というのが主な拒絶理由でしたよね。でも、2回目のときはもうだいぶ情報が出てましたよ。
 で、3回目ですよ、今はもう……。3回目! 国が発表しているだけでも3桁の死者が出ている段階の3回目! オミクロンには効かないと、医学専門誌の査読済み論文が複数認めている段階での3回目! 3回目からがいちばん危ないと言われている3回目!
 さすがにもう打つ人はいないだろうと思っていたのに……あまりの衝撃で言葉も出ませんよ。

幽大: 3回目はさすがに減ってきたと聞くが、どうなんだ?

吾狼: 減ってきたとはいっても、すでに半数が打っちゃってますよ。これだけ素直に打っちゃってる国は世界でも少数派ですよ。


「本物」のワクチンは0.5%以下?

幽大: しかし、打ってもケロッとしている者もいっぱいおるじゃろ。だからこそみんな打ちに行くわけだわな。怪しいワクチンだとしても、平気な者がほとんどなんだから、一方的に不安を煽り立てるのもどうなんだ?

吾狼: それに関しては、怖ろしい話があります。実は、本来の成分であるワクチンはごくごく一部で、ほとんどは極端に薄めたり、ただの生理食塩水並みの偽物なんじゃないかというんですね。

幽大: それは初耳だな。本当なのか?

イシ: あながち嘘とも言いきれないみたいですよ。
 アメリカのCDCが「ワクチン有害事象報告(VAERS)」というのを出しているんですが、それを製品ロット別に分析した人がいて、ワクチン接種後の有害事例、死亡事例の数が製品ロットによって極端な偏りがあることが分かったらしいんですね。
That's Not A Conspiracy Theory と Vaccine batches vary systematically in toxicity and are distributed to unsuspecting Americans by three companies: researcher
 それによれば強い毒性を持つ製品は全体の0.5%ほどで、7、8割の製品は接種後に頭痛などの副反応を伴うだけのものだというんです。

幽大: ん? それはどういうことだ?

吾狼: つまりですね、本物を打ったらみんなバタバタと倒れちゃうから、ほとんどは薄めたようなやつだってことです。薄めていても有害は有害なんでしょうけど、すぐに致命的なものではない、と。

イシ: 現在では、m-RNAワクチンが生成するスパイクタンパクそのものが人体にとっては毒物であって、ファイザー社が把握しているだけでも1200以上の有害症例があるというわけです。だから、そんなものを全世界の人が打ったら、死者が続出してしまう。そうなれば即座に接種中止になり、製薬会社は責任を追及される。それを避けるために、ほとんどの製品は極端に薄めたり、ほとんど水みたいなプラセボにしているんじゃないかと。
 ここまでくるとまさに「それはさすがにトンデモな陰謀論だろ」って鼻で笑われそうですけどね。そもそもこのワクチンが出てきた背景の異常さを思うと、笑って無視できないような気もしますね。こうなったらもう、なんでもありなんじゃないか、と。

幽大: だが、もしそうだとしたら、朗報ではないか。被害が少なくなるわけだから。

イシ: そうです。打っても平気だったね、という人が大多数であればいいんですが、どのくらいの割合で「本物」のワクチンが紛れ込ませてあるのかが分からないし、そもそもこの話の真偽のほどが分からない。出来の悪い噂や作り話で終わるかもしれない。そのほうがいいわけですが。

吾狼: ちなみに2022年4月13日時点で、厚労省が発表している「ワクチン接種後の死亡事例」は1,667人です。これがもし、0.5%の「本物のワクチン接種事例」だとしたら、全員に「本物」を打ったときの死者は33万3400人って計算も成り立ちますよね。さすがにそれではすぐバレてしまうから0.5%にしているという「意図」があるなら……いやもう、考えるのもゾワゾワします。やだやだやだ。
 あと、この話が事実だとしたら、薄めたワクチンを打った人はすぐには致命的なことにはならないけれど、時間が経って様々な症状が出ることが考えられますよね。時間差攻撃というか。
 スパイクタンパクというのが嫌らしいのは、人によって影響の出方が様々だということです。微細な血栓が生じることで、心筋炎や脳卒中、内臓疾患、癌……いろいろまずいことが起きやすくなる。ADE(抗体依存性増強)によって命を縮めるかもしれない。そういうことが起きて死んでも、死因とワクチンの因果関係は分からないし、証明もできないから、いつまで経っても死者が増える原因が分からない。長期間、だらだらと超過死亡が増えていくという世界になるんじゃないか、と。

イシ: それは多くの学者たちも言っていることだね。このワクチンは今まで人類が経験したことのない種類のものであり、将来どんな影響を及ぼすか分からない。免疫系が乱されて、抵抗力も失われるので、これだけ多くの人が打ってしまった以上、今後、世界中で死亡率は上がるのではないかと。

吾狼: ぼくは2021年の超過死亡の異常な増加というのは、まさにそれが起き始めているんじゃないかと、ゾッとしているんですよ。

幽大: そうなんじゃないか?

吾狼: なにのんびりしたこと言ってるんですか。もしそうだとしたら、大変なことですよ。

幽大: そうだとしても、もはやどうしようもないだろう。そういうこともあるのか、と思うしかない。

吾狼: 幽大さんはどっちみちもう長くはないからそんなふうに構えられるんでしょうけど、ぼくはまだまだやりたいことありますし……。

幽大: うん、頑張って生きて見届けてくれたまえ。これから先どうなるか、しっかり記録することだな。わしらはおそらくその前に死んじまうだろうが。

イシ: パズルゲームを解くような感じでいけばいいですよ。スリリングなゲームだと思って。そのくらいの気持ちじゃないと、それこそ命がどんどん縮んでしまうから。

吾狼: え~。シクシクシク……。


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ぷちサミ(7)「陰謀論」という陰謀2023/02/15 16:48

2022/04/15 の3

歴史の必然なのか、AIの計算なのか

イシ: さて、吾狼さんがシクシクと泣き出してしまったので、このへんで吾狼さんが喜びそうな陰謀論に入っていきましょうか。データの裏付けとかはあまり関係なく、空想、妄想、推理の領域に。

吾狼: いいですねえ! 待ってました。

幽大: 単純なやつだな。

吾狼: いやいや、陰謀論はむしろ幽大さんの得意分野じゃないですか。

幽大: 余輩のは陰謀論ではなく「予言」だ。

吾狼: はいはい。

イシ: で、陰謀論といっても、話があまりにもとりとめがなくなるのもアレなので、最初に私からひとつ命題を提示してみますね。それは、

 A) 今起きている異常なこと、コロナとかワクチンとかウクライナは互いに連係プレーをしているようにも見えるんですが、これは人類の歴史から見て特に異常なことというわけではなく、人間の(ごう)というか(さが)というか、そういうものがもたらした宿命的なものなのか、

 それとも、

 B) そういう破滅的な計画を立てて実行している何者かによって操られているものなのか、

 ……ということです。

吾狼: え? どういうことですか? 簡単にいうと、自然発生的なものなのか人為的なものなのか、ということですか?

イシ: う~ん、言い方が下手だったな。どう言えばいいかな。
 人間が破滅に向かって異常な行動をしていくのも人間が本来持っている性質であって、その意味では「自然」なことだ、というのが前者のA説。
 そうではなくて、人間の人智を超えた何者か、あるいは極めて少数の権力者や富豪が組織的に計画を立てて実行しているというのが後者のB説、かな。
 一般にはB説的なものを「陰謀論」と呼んで、信用するに足りないと唾棄される傾向があるわけだけど。

幽大: その2つは違うものなのかね。どちらの要素も含んで進んできたのが人類史ではないのか?

イシ: う~ん、そう言われてしまうと……そうなのかも……。

幽大: 例えば、余輩は新コロは人工ウイルスだと思っているが、そういうヤバいものを作りたがる、そして作ってしまうのは、人間が本来持っている欲とか好奇心といった「生物的な特質」によるものだと思っておる。
 古代人が、より破壊力のある武器を作ろうとしたように、科学が進めば、遺伝情報を操作したいとか、ウイルスを作り出したいと思う人間は必ず出てくる。人間というのはそういう性質を持った生き物だと考えれば、人工ウイルスも、広い意味では「自然発生」したともいえるわな。
 人間が自然を破壊して文明の寿命を縮めるのもそうだし、戦争がなくならないのもそうだ。個々の事例は自然発生ではなく人為的なものだが、そういうことをしてしまうのが人間なのだ、といってしまえば、すべては「自然の成り行き」だ、ともいえる。

吾狼: ああ、それはよく分かります。
 ただ、その考え方は広すぎてしまって、いわゆる陰謀論──イルミナティだのディープステートだのが人口削減計画を実行している、みたいな話も、人間はそういう組織もまた作ってしまうものなのだ、と言えてしまいますよね。そうなると、すべてが「人間とはそういうもの」で片づけられてしまいそうです。

幽大: そういうものだろう?
 だから余輩は、以前から「陰謀論」という言葉そのものが気に入らんのだ。権力者や金持ちがやることは陰謀に決まっているではないか。陰謀のない歴史などない政治も経済も、陰謀と陰謀がぶつかるゲームだわな。
 春が来れば緑が増えて、冬になれば眠りにつく命が増えるみたいな自然の成り行きで行動している権力者や富豪がいると思うか?
 世界は権力者と富豪が動かしている。つまりは世の中は常に陰謀で動いている。そんなことはあたりまえではないか。

吾狼: そうですよねえ!
 例えば、今起きているウクライナ紛争は、アメリカがロシアのプーチン政権を潰そうとして仕掛けたこと、というのははっきりしていますよね。アメリカの中枢やその回りにいる一部の連中、ヌーランドとかが、CIAとも連携して、東欧の過激思想国粋主義者をテロリストに育て上げていた。イラクのときと同じやり方です。
 ウクライナにロシアとの友好関係を重視する政府ができると、政府に不満を持った市民を扇動し、クーデターで倒して、自分たちが操れる政府に入れ替えた。そして、傭兵や過激思想の兵士を訓練し、高性能な兵器を与え、軍事援助して、ドンバス地方のウクライナ人を虐待、虐殺してきた。
 アメリカはロシアを潰すためにそういう連中を利用しているつもりでも、アメリカから支援を受けた過激思想の連中は、ロシア語を話すウクライナ人はウクライナ人ではない。殲滅してしまえ、という衝動で動く。
 こうした流れが生まれるのは、一部の異常な思想の持ち主が大きな役割を果たしていて、ほとんどの人たちは全体像が見えないまま、いいように操られているわけです。
 こういう現実までも含めて「陰謀論だから信じるな」と言って調べようともしない人たちは、思考放棄ですよね。

幽大: おお、珍しく意見が合ったな。

イシ: ……ああ~、なんだか私が一人浮いちゃいましたね。
 では、こういうのならどうでしょう。
 病的思想を持ったサイコパスみたいな連中と、無能だけどカリスマ性だけはあるような連中が入り乱れて、ランダムな結果が生まれているのが現代社会である、というのがA説。
 そうではなく、極めて統制の取れた少数の頭のいい人間、あるいは人間を超えた何者かがシステマティックにあらゆる場面を操っているというのがB説。

吾狼: それだと、いわゆる「陰謀論」は後者のB説になるわけですね。

イシ: そうなるのかな。

幽大: 余輩はどちらかというと前者だな。超人的な頭脳を持った何者かが集まった、完全に隠された組織が世界を動かしているわけではなく、所詮、大したことのない人間たちが、たまたま調子こいたり、暴走したり、あるいは緻密な悪巧みを大胆に実行している結果が現代社会なのだろう、と思っておる。

吾狼: 幽大さんは神秘主義方向の人かと思ってましたが、実はドライなリアリストなんですね。

幽大: 近現代史を学べば、実につまらん少数の人間が悲惨な歴史を作り出してきたことが分かる。明治以降の日本はまさにそういう歴史を刻んできただろう? 東條英機とかはその典型だな。
 つまらん人間の下で、優秀な頭脳を持った学者・技術者や勤勉で従順な兵隊が動く。あ、兵隊というのは必ずしも鉄砲持った軍隊組織のことではないぞ。一般庶民、特に「組織、集団に縛られて生活せねばならん一般人」のことだ。
 あの悲惨な歴史を作りだしたのは、言ってみれば頭のよくない人間──欲望があり、煩悩があり、自己顕示欲、権力欲、名誉欲、自己防衛本能がある「普通の人間」たちだよ。とびきり頭のいい少数の人間が裏で操ったというわけではないだろう。石原完爾は東條英機の100万倍頭がよかったと思うが、歴史の中では決定的な役割を果たせなかった。最終的には東條のような愚か者が歴史を大きく動かした。そこには何ら合理性や法則性などない。「たまたま」そうなった。それが歴史というものではないかな。

吾狼: でも、そういう「普通の人間」たちを、いかに効率的、かつ、思い通りに動かすかを知っている、頭のいいごく少数の人間の組織がその上に、というか、その裏にあるのかもしれませんよ。

幽大: それがきみたちが言う「ディープステート」とかか?

吾狼: ええ、名称はなんでもいいんですが、国とか既存の宗教とかを超えたエリート意識で結びついているグループですね。例えば世界経済フォーラムとか……。

イシ: あのメンバーがみんな頭のいい連中とは思えないけどね。

吾狼: ええ、そうですね。最近バカっぷりがどんどん露呈している日本のあの若手政治家なんかも関係してますしね。でも、あのレベルのメンバーやパートナーとなっている企業などは全部、利用されている使い捨ての駒にすぎないわけで、その裏側にはほんとうに数人とか十数人くらいの超エリート会議みたいなのがあるんじゃないですかね。

イシ: 習近平も世界経済フォーラムのメンバーじゃなかったっけ? 少し前まではプーチンも。一筋縄ではいかない集団という感じはあるね。

吾狼: ええ。ジョージ・ソロスとかビル・ゲイツとかクラウス・シュワブとか、まあ、いろんな人が入り乱れてます。でも、ぼくはそのさらに上の決定をしている、表には決して出てこない「見えない存在」があるんじゃないかと勘ぐってるんです。

幽大: ほお~。誰だね、それは。

吾狼: 誰……ではなく、AIです。高度な人工知能。AIがネットを通じて得られるありとあらゆるビッグデータを駆使して計算し尽くして、人間はこういうふうに行動すると学習し、そのアルゴリズムに従って様々な計画を打ち出し、その計画を随時修正しながら実行させているんじゃないでしょうか。

イシ: ああ、それは以前から言われている説だね。それこそ「陰謀論」の本命的な説とでもいうか。

幽大: そうなのか? 人工知能が人間に指図しているのか?

吾狼: そう考えれば、ここ数年の異常な状況も説明がつくのかな、と。

イシ: 私はAIが計画を作っているという説は十分にありえると思っているけれど、AIそのものが自主的、というか、自立して計画を立て、指示をしているとまでは思っていないんだよね。やはりそれを使う者がいて、AIはあくまでも道具だろうと。

吾狼: だとしたら、もしもAIを使っている人間が望むのと違う答えをAIが出してきたらどうするんです?

イシ: 多分、AIが出してくる計画なり方法はほぼ絶対なんだと思うよ。問いを入力した人間側が「え? いくらなんでもそれは……」と躊躇するような答えが出てきても、AIの答えには従う。ただ、最終目標はAIが決めているわけじゃないと思う。

吾狼: 最終目標というのは? やはり人口削減とかですか?

イシ: いや、それも手段というか、方法だろう? 最終目標というのは、もっと宗教的な領域に入ることじゃないかな。

吾狼: 宗教的な領域……ですか……?

イシ: うん。一言で言えば、神の意思に従った新世界の建設、みたいなことかな。

吾狼: どんな神です? やはり旧約聖書的な神ですか?

イシ: 既存の宗教を包括したような、モワッとしたものかもしれないね。
 人は必ず死ぬ。でも、死を超えた救済があると信じたい、というのが多くの宗教の共通した核のようなものでしょ。その共通項のためには、いろんなものを削ぎ落としていく。○○教の教義とか、既存の倫理とか常識はどうでもいい。今の世界を塗り替えてくれるような新世界の出現という、その一点だけ。
 その「新世界」というものへのイメージは、集まっているメンバーによってだいぶ違うかもしれない。いや、違うだろうね。育ってきた文化背景が違うんだから。でも、その違いを乗り越えて動くことで、彼らは自分たちは他の人間たちとは違う超エリートなのだという意識を持てる。
 そこに一種無宗教的なリアリストも参加してくる。
 宗教的な要素とは関係なく、現在の数の人間が永続的に科学技術の恩恵を享受できる世界が続くことはありえない。人口を減らすことは必須の条件だ、と考えるリアリスト。彼らはあらゆる計画を数字や計算で処理するから、宗教的な意識の強い連中だけの組織よりも、強力、冷徹な意思を持った組織としてまとまる。
 世界経済フォーラムのサイトを開くと、あちこちに「メタバース(三次元仮想空間)」という言葉が出てくるでしょ。それがいいとか悪いとかではなく、とにかくこれからの世界はコンピュータ上の仮想空間が重要な役割を果たしていく、と言いたいようだね。

幽大: それがすでに一種の宗教だな。すでにコンピュータに支配されている感じだ。

吾狼: AIが支配しているのか、単にAIを使っているだけなのかは分かりませんが、とにかくAIが指令を出していると思うんですよ。
 だって、ここ数年の世界の動きを見ていると、とても人間が計画しているようには思えないほど緻密で、冷徹じゃないですか。
 例えば、中国は今、上海をはじめ、あちこちの都市をロックダウンしていますよね。コロナの蔓延を防ぐためだと言いますけど、実際には今の中国でコロナ死なんてほとんどないと思いますよ。あまりにも理不尽です。中国政府がそこまでバカだとはどうしても思えません。
 じゃあ、なんでそんなことをしているのか。
 アメリカの一国支配を潰すためだと思うんです。上海には西側諸国の大企業が集まってますから、あそこをロックダウンしたらたちまち経済活動ができなくなる。

幽大: だが、それは中国の首を絞めることにもなるだろう? 実際、農村では作付けができなくなり、食糧危機を招いていると聞くが。

吾狼: はい。それで食糧不足になるのを見越して、中国はすごい勢いで小麦などの穀物を世界中から買い集めてます。
 そうすると、食料を輸入している国々、特に西側先進国と呼ばれている国々の食糧危機がますます加速する。西側諸国がロシアの経済制裁とかやっていることで、ただでさえ食糧危機、エネルギー危機に陥るのを、一気に加速させて息の根を止めようとしているんだと思います。
 わざと自国で作付けをしないんだから、中国の国民も犠牲になってある程度餓死するかもしれない。でも、それも中国政府には計算済みなんじゃないですかね。国力を落とさない程度の人口調整は必要だ、くらいに思っているんじゃないか、と。あの政府はそういう冷酷な政府です。

イシ: なるほどねえ。吾狼さんの読みは深いな。
 私も、実はいちばん恐ろしいのはプーチンではなく習近平だと感じているんだ。
 プーチンは冷酷な人間だけれど、基本はロシアという国を守るという意識で動いているところが大きい。世界を支配しようとか、世界を作りかえようとまでは思っていないんじゃないか、と。
 だけど、習近平は、世界を中国中心の経済圏に作りかえるという壮大な野望で動いている気がする。そのためには何でもやるんじゃないかと。

幽大: 余輩の予言も、未来の中心はアメリカでもロシアでもなく、中国ではないかというものだ。そういう未来がぼんやり見えておったんだが、今、いろんな話を聞いていると、あながちハズレではなさそうだな。

吾狼: そのへんは3人ともほぼ同じ予感がしている、ということですかね。

イシ: そうだね。だから、問題は、この全体像をさらに計算して案出し、動かしている意思があるのか、ということかな。
 私はあるような気がしている。
 プーチンや習近平の性格や能力を見越して、彼らを含めた様々な人間や組織を動かしているものが。

吾狼: それはAIではない、というのがイシコフさんの考えですよね。AIではないとすると、一体何者ですか?

イシ: うん、AIそのものではないと思う。AIは機械だから。
 AIを使う者が動かしているんだろうだけど、それは人間とは限らないよね。「生物」ではあると思うけれど……。

吾狼: おお~! 出た~~!!

幽大: おお、すっかり元気になったようだな。吾狼くんが元気を取り戻したところで、今日はそろそろお開きかな?

イシ: そうしましょうか。私も歳で、疲れちゃいました。
 では、また会いましょう。落ちます。

吾狼: 「落ちます」って……古いなあ……。それ、もう死語ですって……。
 あ、もう二人ともいないや。

──プツン──

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ぷちサミ(8)安倍晋三殺害事件2023/02/15 16:57

第3回 2022/08/08 の1

吾狼: みなさんお久しぶりです。前回のぷちぷちサミットは4月でしたから、3か月以上あいてしまいましたね。その間、いろいろありましたが、お二人とも体調などはいかがですか?

イシ: 私はほとんど変わらないですね。熱を出すとか、そういうのはまったくない。身体がボロボロなのは歳だからしょうがないし。

幽大: 余輩も特に変わりはないな。神社を訪れる物好きも、ほんの少し戻ってきた。

吾狼: インチキ臭いイタコ体験の申し込みとかも?

幽大: インチキ臭いは余計だ。霊能商売というのはみんなそういうものじゃろ。余輩のやっている商売は、品質の高さで勝負しておる。

単独犯なのか裏に組織があるのか

イシ: さてさて、話に入りましょうか。
 今日は8月8日ですね。フジテレビの日だそうで、まあ、そんなことはいいんですが、この3か月で起きたことといえば、まずは安倍晋三殺害事件ですか。

幽大: あれは余輩も予知できんかったな。不意をつかれたわ。

吾狼: 正直ですね、幽大さん。そういうところ好きです。

幽大: 吾狼くんに訊きたいんじゃが、あれを山上某の単独犯行ではないと言っておる連中がいっぱいおるようじゃが、どうなんだね。

吾狼: はいはい。未だに「山上は仕込まれたダミーで、JFK暗殺のオズワルドと同じだ、みたいな説ですよね。ぼくも最初は「おおっと、これはできすぎじゃないの」と違和感を持って、いろいろ調べてみたんですが、いやもう、次から次へと出るわ出るわ。中には「病院の看護師が、安倍氏がスマホを耳にあてながらICUに歩いて入っていったのを見た」なんていう荒唐無稽なのもあるんですが(笑)、……でも、「確かにそれはおかしいよな」と思わされるものもいっぱいあって、今のところ100%単独犯だとは言いきれないかなぁ……と。

イシ: それをひとつひとつ潰していけば、やっぱり単独犯ってことでいいんじゃないか、ってことになるわけだけど……。

吾狼: そうですね。まとめてみると、
  1. 撃たれた瞬間の映像を見ると、安倍氏が自分から演説台を降りて屈み込んだように見える
  2. 散弾銃で撃ったというのに、周囲の人が誰一人被弾していない
  3. 2発目が当たる直前にワイシャツの襟が動いているのはなぜか
  4. まっ先に駆けつけた近所の開業医の証言ではほぼ即死に間違いないが、あんな玩具みたいな自作の銃で標的を即死させることができるのか
  5. 救急車で運べば数分で搬送できる救急センターがあったのに、わざわざドクターヘリに中継して数十分かけて搬送したのはなぜか
  6. 発表された死因が病院と警察で違っている。警察の司法解剖は、左の上腕部から入った1発の銃弾が、左右の鎖骨の下の動脈を傷つけたことによる失血死だというが、現場に残っている血痕はごくわずか
  7. 一方、病院発表では頸部2か所から入った弾丸が心臓に達する傷を作ったというが、その弾は体内からも現場からも見つかっていない
  8. 参院選投票日直前というタイミングがよすぎる
  9. 事件発生後の容疑者の身元発表や経過説明があまりにも早く、手際よすぎる
……といったものですかね。

イシ: どれも「確かにそれはおかしい」と思わせるものではあるよね。
 で、この説が導き出す真相というのは、近くのビルの上からプロのスナイパーが狙撃した、と。

幽大: それは飛躍しすぎじゃろ。

イシ: 私もそう思います。違和感を覚えることはいくつもあるんですが、かといって、スナイパーが別にいて、あのタイミングで狙撃した弾が心臓をとらえた、というのは相当無理があると思いますよね。

吾狼: ぼくもそう思うんですが、中にはものすごく細かな分析を試みている自称医師がいたり、完全に否定はできないかな、という気にさせられるんですよ。弾が消えたのはガリウム弾という体内温度で溶ける弾が使われたからだ、とか……。⇒これとか、ですね。

幽大: ほんとかねえ。なんか無理矢理映画仕立てにしているように思えるなぁ。

イシ: スナイパーが使った銃や弾がどんなものであれ、外傷なしで心臓に弾を送り込むことはできません。それなら、銃ではなく駆け寄った誰かが超小型のスタンガンとか、注射針付きの器具のようなものでショック死させたとかいうほうがまだ分かる。

吾狼: 電磁波兵器が使われた、なんて説もありますね。

幽大: おいおい。ほんとに何でもあり状態だな。

イシ: アメリカで起きたことならそういうのもあるかもしれないけれど、日本ではそこまで統制が取れた殺害計画は不可能だと思うんですよ。普通の警察官レベルには到底無理だし、プロのSPでも難しい。そういうハイレベルな仕事ができる工作員や役者があの場にいたとも思えない。
 何よりも、山上容疑者との緻密な連携というのが無理だと思うんですよ。
 あとは、山上容疑者の生い立ちね。あれは本当のことでしょう? あれをまるまる利用して組織が利用するというのは無理があるでしょ。
 そもそも、山上容疑者を利用した組織があるとしたら、安倍晋三を暗殺する目的は何なのか。安倍なき後の日本、というか世界をどうしたいのか。それが分からないと説明がつかないよね。
 結局のところ、いろんな偶然が奇跡的に重なった結果ああなった、と。私はそう思ってるんだけど……。

吾狼: そうなんですよね。

幽大: 吾狼くんもそれでいいのかな?

吾狼: いいのか、って、なんか引っかかる言い方だなあ。はいはい。ぼくも彼の単独犯行だとほぼ結論づけていますよ。今は。

幽大: そうなると、なにか神懸かり的なというか、説明不能な力が働いたようにも感じるわな。山上某に憑いていた背後霊の力とか……。

吾狼: 霊……いつもならツッコミ入れたいところですけど、実はぼくもそれに近いものを感じちゃいますよ。あれだけスポ~ンとドラマが進んだことについては。

安倍なき世界で起きること

イシ: あの事件が単独犯なのかそうではないのかは最終的には分からない、としても、殺されたことは100%間違いない。あれがお芝居で、安倍晋三はまだ生きている、なんてことだけはない、ということはいいよね。

吾狼: はい。それは99.9%そうですね。

イシ: 気になるのは、安倍なき後の世の中が、これまた奇妙な動きをしているように見えることなんだよね。
 統一協会問題が久々に表に出てきて、メディアも一斉に政界とカルトの癒着を報じ始めた。まるで山上容疑者が舞台の幕を開けたみたいに。

幽大: そういう流れを望んでいた勢力がある、ということか?

吾狼: 中国やアメリカとの関連でいろいろ論じる人はいますよね。

幽大: CIAとか中国とかロシアとか軍産複合体とか……どういう連中がどういう理由で安倍なしジャパンを歓迎し、そこからどういう方向に向かって行きたいのか、ということか。

吾狼: ええ。でも、どれも内容があまりにも曖昧、もしくはグチャグチャで、スッキリしない論調のものばかりなんですよね。統一協会についても、安倍氏は広告塔だったという見解に真っ向から対立して、実は統一教会にとって安倍氏は天敵だったという論もあったりして。

イシ: 安倍が中国、ロシア、台湾に対してどういう立場だったのか、というのも、正反対のことを言う人がいるしね。結局のところ、安倍はそういうポリシーというか、理念を持っていない、政治家としては特異な性格の人物だったんじゃないかという気もするんだよね。
 例えば、今の日本にとって大きな危機問題としては台湾をめぐって中国がどう動くのかということだけど、そういうことにおいても、安倍がいてもいなくても大きな変化はなかったんじゃないかという気がするんだよね。

幽大: じゃあ、この話はこのへんでいいんじゃないか? 安倍亡き後の日本も根本のところでは何も変わっていないしな。
 余輩としては、この事件に関しては、あの山上という男の生い立ちのほうに興味がわくんだな。ドラマや映画にしたいと思う者は多いんじゃないか?

イシ: ああ、それはそうですね。小説にしたら深いテーマがいろいろ入れられそうです。平野啓一郎とかの作風に合いそうな……。

吾狼: でも、今の日本では絶対に作れないでしょうね。映画もドラマも。

幽大: だろうな。

イシ: じゃあ、あの事件のことはこのへんにしておきましょうか。


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ぷちサミ(9)なぜ打ち続ける人がいるのか?2023/02/15 17:05

第3回 2022/08/08 の2

日本は特殊な国

吾狼: 「安倍亡き後も日本が根本のところでは何も変わっていない」ってことでいえば、やはり新コロワクチンじゃないですか。世界中で、さすがにあれがおかしいということはみんな気がついて、少しずつ冷静を取り戻しつつあるのに、日本だけが未だにみんなマスクをして、ワクチンも平気で4回目を打ったりしているんだもん。「周回遅れ」どころか……なんだろ、動物園を見ているような……。

イシ: ほんとに信じられないことだよね。それも、一流大学を出ているインテリ層の人たちとか、日頃、環境問題とか政治腐敗追及とかに熱心な人たちまでもが、なぜかアレだけは何の抵抗もなく打ってる。

吾狼: 世界中でこれだけ多くの医師や研究者が必死で警告しているのに、日本ではインテリ層にも情報が伝わってないんでしょうか。それとも、薄々分かってきたものの、自分が打ってしまったり人に薦めたりしたことが間違いだと認めたくないだけなんでしょうか。

幽大: どっちもだろうな。あとは、最初から分かっていたけれど、自分の保身やら銭稼ぎのために嘘をつき続けている輩も結構いるだろうよ。

イシ: 当初はエビデンスがないだの陰謀論好きのデマだのと言っていた人たちも、今はもう黙ってしまったようだね。なにしろ、今はランセットなどの権威ある雑誌にも新コロワクチンの危険性や無意味さをデータ付きで証明する論文が続々と掲載されてきているからね。そういうものを排除しきれなくなってきたんだろう。
 とにかく、ものすごい数の医師らが声を上げているわけで、推進したい連中も、それをひとつひとつ嘘だのデマだのと否定する材料を持ち合わせていないから、論争することもできず、無視して逃げるしかない。

吾狼: 最近ではTwitterでも動画を拾ってはのせている人が何人も出てきて、いくらでもその手のものが見られるようになりましたね。削除されてしまうケースも減っているように思います。



イシ: 日本国内でも、ようやく正面切って「打ってはいけない」「当院では打ちません」と宣言する病院が複数出てきたね。

幽大: 打てばバカみたいに儲かるから、打たないと宣言することは業界からの圧力だけでなく、直接、病院経営も苦しくさせるわけだろう? しかし、医療者としては命を縮めるような毒物を打つわけにはいかないという、まぁ、至極あたりまえの決断だわな。







後藤均(医師・ごとう整形外科)、駒野宏人(北海道大学大学院薬学研究院客員教授。薬学博士)、村上康文(東京理科大学名誉教授) 緊急座談会


↑最後の部分だけ切り取り
再生できない場合⇒ここ

イシ: ラゲブリオ(モルヌピラビル)の使用の危険性や、イベルメクチンの有用性など、薬の情報もネット上に増えてきたね。イベルメクチンに関しては新コロが仕掛けられた当初から情報が出てきていたけれど、最近は駄目押しのような情報もある。

吾狼: イベルメクチンを最初に製品化したメルク社がコロナ後はイベル排撃の先頭に立って、今はラゲブリオの販売元になっているというのも、なんとも怖ろしい話ですよね。

FORMER W.H.O. CONSULTANT EXPOSES TAKEDOWN OF IVERMECTIN

(文字起こしは⇒ここ)


幽大: 少し前から、サル痘とかいうのも出てきたな。あれは第二弾ってことだろう?

吾狼: もちろんそうです。もう最初からバレバレですね。井上教授が明解な解説をしていますよ。



イシ: 新コロワクチンが史上稀に見る世界的な犯罪だということに関してはもう、議論をする段階ではないよね。
 私の関心は、これだけの情報が出てきているのに、なぜ日本だけが未だに馬鹿げた詐欺被害から抜け出せないのかということなんですよ。
 ワクチンやPCR検査を推進してきた専門家と称する人たちは、主に利害関係からああいう罪深いことをやったのだろうということは推測できる。
 政治家の多くは単なる勉強不足から。これはまあ今に始まったことではないから分からなくもない。
 メディアは政府への忖度から情報隠しをした。
 そういうのの複合作用だろうとは思うんだけど、どうしても分からないのは、ネットにアクセスできる人たちが未だに呪縛からとけないでいること。これがどうしても理解できないんだよね。

幽大: いや、人間社会というのは昔からそういうものだったんだな。今に始まったことではない。太平洋戦争のときを思いだしてみればいい。東條のような愚か者が暴走する。嘘をつく。国民が大量死しても自分のメンツのほうが大切。それが分かっていながら進んで共犯者になる新聞社。簡単に瞞されて死んでいく庶民。……同じじゃろう。何も変わっておらんのさ。

イシ: 太平洋戦争での日本人の死者はおよそ310万人と言われていますね。戦争前の総人口が約7300万人だから、4%強の国民が死んだことになります。
 日本はこれから新コロワクチンによる免疫不全がもたらす病死や食糧難、エネルギー危機などでどんどん人口が減るでしょうが、どのくらいまで減れば国民は気がつくんでしょうね。



吾狼: 日本の人口は少し前までは約1億3000万人といわれてましたが、今は1億2000万人強で、毎年60万人以上減っているわけですね。これからも、何もなくても高齢者が死にますから、毎年100万人以上減っていくことは分かっているわけです。そこにコロ枠による追撃があるわけですよね。すでに急激な癌による死者数増加などが報告されていますから、1億人を割り込むのは時間の問題ですね。

幽大: 超高齢社会だから、わしらのようなジジババが死ぬのは自然な成り行きで少しもかまわん。しかし、ジジババではない若い連中が急死するようなケースが増えておるじゃろ。そういうのがどれだけ増えれば異常だと気がつくのか、ということだわな。既にかなりの超過死亡が出ているわけだが、実感できているのは坊主や葬儀屋、医者くらいだろう。まだまだしばらくは気がつかんのではないかな。

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ぷちサミ(10)台湾有事は起きるのか?2023/02/15 20:07

第3回 2022/08/08 の3

台湾有事は起きるのか?

イシ: 私はもう、薬害による人口削減については半ば諦めているというか、手遅れだろうなと感じてるんですよ。特に日本ではもう完全に手遅れでしょ。
 ただ、日本で使われているワクチンのうちどのくらいが本物、というか、本来の中身のものなのかは分からない。希望的観測としては、極端に薄かったり、ほとんどプラセボみたいなやつが多いといいな、と。そのへんは、ワクチンを提供している側の胸先三寸ですが。

幽大: 他の地域に出している製品より偽物の割合を多くしているということか? もしそうだとしたら、なぜそうするんだ? 日本人はあまり殺さないでおこうという意図があるとでも?

イシ: いや、それはもうまったく分からないですよ。ただ、もしそういう意図があるとしたら、日本人はおとなしくて、低賃金でよく働くし、コントロールしやすい優良な労働力としてある程度は生かしておこう、みたいなことですかね。

幽大: たまらんな。

イシ: ただ、私は、最終的にはかなりの人数の人類がしぶとく生き残るだろうとは思ってるんです。ワクチンや兵糧攻めによる人口削減計画も、それを計画した連中の当初の計算よりはずいぶん緩やかに進んでいるような気がしますし。

吾狼: どうなんでしょうね。AIが計算しているとしたら、かなり正確に進んでいるようにも思えるんですけどね。だって、急激に減っていったら計画がばれてしまうじゃないですか。じっくりじわじわ、ってのは計算通りなんじゃないですか?

イシ: そうかもしれないね。そうだとしても、もう手遅れだよね。
 で、私が懸念しているのは、このへんで戦争による急激な状況変化があるんじゃないかと。

吾狼: 台湾ですか?

イシ: 皮切りはやはりそうなるのかねえ。ウクライナはもうこれ以上はどうにもならないだろうから。
 このタイミングでペロシが台湾に、ヌーランドが日本にやってきたわけだよね。ウクライナはもう使いものにならなくなるから、次の標的は東アジアだ、と。ヌーランドは2014年のマイダンクーデターを仕掛けた張本人。今はバイデン政権の下でさらに出世して国務次官になってる。これがどういう意味か、と。

吾狼: 普通に考えれば、ペロシの台湾訪問で中国を刺激して、台湾有事を起こさせる。中国軍が台湾に乗り込むのは簡単ですよね。すぐ目の前なんだから。台湾にそれを阻止するような軍事力はない。
 しかし、アメリカ軍も台湾の中には兵を配備しているわけではないし、戦車を送り込むのは船でしかできないから間に合わない。そもそもアメリカは台湾に本格出兵するつもりはない。ウクライナのときと同じですよね。
 そうなると、使われるのは日本しかない。その事前工作のためにヌーランドがやってきた……そういうことですよね?

イシ: そうなるよね。ただ、日本とウクライナでは戦争に対する国民の意識というか、空気感がまったく違うからね。

幽大: じゃが、基地はあるぞ。米軍の。

イシ: そうなんですよ。だから、日本の米軍基地から飛行機を飛ばして援護している(てい)を作るとか、自衛隊を利用する程度のことはするでしょうね。それだと大規模な戦火拡大にならない。その程度で終わればまだいいんですが……。

幽大: 核兵器を使うということにまでエスカレートする可能性はないのか?

イシ: どっちが先に使うか、ってことで考えれば、中国が台湾に使うことはありえないですよね。だって、中国にとって台湾は自国の一部なんだから。

幽大: そうなると日本の米軍基地や自衛隊基地にミサイルを撃ち込むのか?

イシ: それもないと思いたいですけどね。可能性ゼロとは言い切れないですよね。
 中国にとって、日本がどの程度必要かってことを考えると、今はもう、あまり必要としていないでしょ。日本がどうなろうが、中国は別に痛手を負うわけじゃない。逆に、日本にとっては中国は絶対に必要な国ですよね。西欧諸国にとってのロシア以上に。
 だから、中国は日本にミサイルなど撃ち込まなくても、経済封鎖するだけでいい。まずはそうするでしょ。中国からモノが入らなくなれば日本はたちまち壊滅的な打撃を受ける。

吾狼: 中国が日本の米軍基地や自衛隊基地にミサイルを撃ち込む可能性があるとしたらどういうときでしょう。

イシ: それは、日本の基地から飛び立った爆撃機が中国に爆弾を落としたりしたときだろうね。正当な防衛という理由ができるわけだから。中国はメンツを大切にするからね。舐めんなよ、ってことで、躊躇なく報復する。

幽大: そうなったとしても、アメリカは本気で中国と戦争は始めないんじゃないか?

イシ: その通りです。今のウクライナと同じです。アメリカ本土が巻き込まれるようなことは絶対にしない。

幽大: やられるのは日本だけか。……そうなる可能性は?

イシ: 可能性は低いと思いますが、戦争というのは予期せぬことが起きたりしますからね。

吾狼: 日本の米軍基地には確実に核がありますよね。それを発射させないという名目で中国が日本の米軍基地にミサイルを撃ち込むということはありえるんじゃないですか?

イシ: う~ん。考えたくないけれどねえ。
 コロナ詐欺を計画して実行している連中は相当頭のいい連中だけれど、軍隊を直接動かす立場の人間ではないと思うんだよね。今のアメリカは、政府や軍の人間の劣化がひどい。ペロシやヌーランドなんて、ほとんどまともじゃないよね。
 ペロシの台湾訪問だって、ホワイトハウスも軍部もなんとかやめさせたかった。ところがあの女を制御できない。これは怖いことだよ。
 余命があまりなくて、何やらかすか分からないような人物に国の運命が左右されるわけだから、ほんとに怖いよね。
 そもそもバイデンはほとんどアバターというか、自分の意思で動いているわけじゃない人形だし。そういう人物が核のボタンを握っているんだから、万が一、予想外のことが起きたりしたら……。

吾狼: うわぁ……やめましょやめましょ。この話は怖すぎますって。


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